マイク・タイソン ©Johnny Nunez/WireImage(Rolling Stone Japan)

販売中止になったパーカーの写真を見る

このパーカーは当初、デザイナーのマーティン・ローズとのコラボレーションコレクションの一部として発表された。現地時間月曜日にコラボレーションの詳細が公開されると、パレスチナ国旗が使用されていることが話題に。さらに、ストリートウェア関連のブログが、このパーカーのデザインの元になったヴィンテージのマイク・タイソンのグラフィックを紹介したことで、注目は一層高まった。オリジナルのデザインには、パレスチナ国旗ではなくイスラエル国旗が描かれていたのだ。その後まもなく、発売を前にSupremeのプロモーション素材からパーカーの画像が削除されたと報じられた。現在、この商品は今週発売される新作アイテムのラインナップにも掲載されていない。

販売中止のニュースがネット上で広まると、多くの人々が、タイソンの代理人側がSupremeに商品の取り下げを要求したのではないかと推測した。その理由として挙げられたのが、デザインの元になったヴィンテージのグラフィックにあったイスラエル国旗が、パレスチナ国旗に差し替えられていたことだった。

タイソンの弁護団を代表し、法律事務所Meister Seelig & Schusterに所属するミッチェル・シュスター弁護士は、米Rolling Stoneに寄せた声明で次のように述べている。

「マイク・タイソンは、自身のボクシング界における功績を称えるコレクションの制作にあたり、Supremeおよびマーティン・ローズと協力しました。タイソンのチームが承認したのは、彼を象徴するジェフ・ハミルトン製のジャケットに着想を得た、あくまでボクシングの歴史を称えるためのアートワークでした」

「ところがSupremeは、承認済みのデザインを無断で変更し、タイソン氏を本来無関係な政治的問題に巻き込みました。この変更は、契約上の重大な違反にあたります。Supremeは度重なる要求に応じておらず、タイソン氏の法的代理人は、彼の名前、肖像、そしてこれまで築き上げてきた功績を守るため、必要なあらゆる措置を講じる方針です」

なお、Supremeの広報担当者にコメントを求めたものの、記事公開時点までに回答は得られなかった。

タイソンについては今週、Netflixで全4話のドキュメンタリーシリーズ『Tyson』の配信もスタートした。同作では、彼のボクシング人生と、リングの外で巻き起こしてきた数々の騒動を振り返っている。

ストリートウェアやファッションの世界で確固たる地位を築いてきたSupremeは、これまでも広告キャンペーンや商品に、ポップカルチャーを代表する人物たちをたびたび起用してきた。2022年秋のキャンペーンにはアンドレ3000が登場し、彼の写真をプリントしたTシャツも発売された。2023年にはNBAヤングボーイを起用したTシャツを展開し、翌2024年にはタイラー・ザ・クリエイターが登場している。

Jeff Ihaza

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