80回目の節目を迎えた県展。こうちeyeでは「県展特選ギャラリー」と題して、シリーズで各部門の受賞作品を紹介しています。
今回は写真部門です。
県内最大の芸術の祭典「県展」。高知県立美術館に洋画、日本画、先端美術。高知市文化プラザかるぽーとに彫刻、工芸、書道、写真、グラフィックデザインを展示していて全8部門をあわせた入賞・入選作品など展示数は1040点です。
このうち「写真」部門には291点が展示されています。
県展無鑑査作家の久保田昌也さんに作品の見どころを聞きました。
■解説 久保田昌也さん(県展無鑑査作家)
「全体を見まして身近な被写体が多いと思う。非常にアットホーム的な微笑ましい写真もたくさんある。お祭りもあり家族写真もあり趣味の写真、自分のやっているものとかバラエティに富んでいる」
まず紹介するのは宿毛市の田村昌之さんの作品、「いつもとなりに」。
10回ごとの節目に設けられる「県展大賞」と「特選」のダブル受賞となりました。
被写体の子どもと猫が際立つ構図となっています。
■解説 久保田昌也さん(県展無鑑査作家)
「男の子かな。どうしたのかなと見る方も気になる。もしかしたらお父さんが船で帰ってくるのを待っているのか、それとも叱られて座って猫が癒しているのか、いつも隣に、ほのぼのとする」
写真部門では5つの作品が特選に選ばれています。
まずは、高知市の西森さちさんの作品「光源氏に誘われて」。
■解説 久保田昌也さん(県展無鑑査作家)
「この1匹のホタルがカメラレンズ近くにまで来たというのがあったから作品になっている。インパクトがある。ホタルが飛んで、天の川、これは流星ですかね。静かな情景だが、これ(ホタルの光)が一つの力強さを感じる」
続いては高知市の松宮淳一さんの作品「夕日に染まる大地を征くアフリカゾウ」。
■解説 久保田昌也さん(県展無鑑査作家)
「この広大な全て大きく捉え、被写体がゾウのファミリーかな一家だと思うが、これが夕日で今から家帰ってるよとかそういう感じ。広大さが大きく描かれてすごく良いと思う」
こちらはいの町の矢野憲秀さんの作品「沈下橋霧景」。
■解説 久保田昌也さん(県展無鑑査作家)
「川を被写体としていつも狙っていると思う。多分雨上がりだと思うが何か起こるなとか、モヤが上がってきてドキドキしながら待っていたら偶然郵便の方が通った。この赤がポイントになっている」
特選、最後の作品は高知市の吉田直司さんの作品「愛情」。(※上が土の吉※)
■解説 久保田昌也さん(県展無鑑査作家)
「字のごとく愛情。お孫さんでしょうかね、これは神祭ですか、非常におじいさん、お孫さんかな表情が良く出ている。モノクロというのはリアリズム的に表現するのに1つの方法。ちょっとしたお祭りのドキュメンタリー的になるのでは。このお孫さんが成長するにつれいい思い出になると思う」
最後に、久保田さんに写真に興味がある人や県展に応募したい人へメッセージをもらいました。
■解説 久保田昌也さん(県展無鑑査作家)
「写真を撮るということが身近になっている。みなさんお手持ちの携帯電話で色々な写真が撮れる。ぜひ県展に応募して近年35歳以下の方も増えている。大学生も増えている。ぜひ若い方にたくさん応募していただきたい」
第80回県展は、10月18日まで高知市の県立美術館とかるぽーとの2つの会場で開かれています。
