
宮城県のシティホテル10施設(1,172室)とビジネスホテル60施設(8,892室)について、2026年10月10日から11月8日までの30宿泊日のブッキングカーブを、宿泊日の45日前から直近までの観測で突き合わせた。10月17日(土)は45日前時点でシティの推定OCC(OTA掲載在庫ベース)が88.9%、ビジネスが59.4%と29.5ptの開きがあったが、30日前には16.8pt、9日前の直近観測では4.7ptまで縮んでいた。差が縮んだのはシティが伸び悩んだからではなく、ビジネスが45日前から9日前までの36日間で27.3ptを積み上げたからである。本稿では定点3点(45日前・30日前・直前)と曜日別の上積み幅、完売施設率の動きから、仙台圏の両業態でカーブの形がどう違うのかを読み解き、運営側の判断材料に翻訳する。
対象: 宮城県 シティホテル N=10施設(1,172室)/ビジネスホテル N=60施設(8,892室)、いずれも主要予約サイト掲載ベース。本記事は稼働と完売施設率の軸に絞り、価格水準には触れない。稼働率はOTA掲載在庫ベースの推定値で実客室稼働率とは定義が異なる(定義は記事末尾)。データ時点: 2026年10月8日。
Key Takeaways
— 10/17(土)の業態差は29.5pt→4.7pt:45日前の推定OCCはシティ88.9%・ビジネス59.4%。9日前の直近観測ではシティ91.4%・ビジネス86.7%まで差が縮んだ(宮城県、シティN=10施設/ビジネスN=60施設)。
— 縮んだのはビジネスが積んだから:45日前から9日前までの上積みはシティ+2.5pt、ビジネス+27.3pt。ビジネスの上積みの約半分(13.9pt)は30日前以降の3週間に入った。
— 曜日別でも同じ型:10月12日〜25日の14宿泊日で、ビジネスの上積みは月〜木+30.0pt・金+22.3pt・土+20.7pt・日+17.0pt。シティは全曜日+2.6〜3.9ptで、45日前の水準がほぼ着地に近い。
— 三連休と11月上旬は45日前に埋まり切る:10/10(土)は45日前でシティ97.5%・ビジネス91.5%、11/6・11/7も両業態98〜99%台。この型の日は業態差がほとんど出ない。
— 直前1週間は在庫が戻る:10/10のビジネスの完売施設率は18日前の73.3%から2日前に35.0%へ、シティも80.0%→50.0%へ低下。キャンセル戻りや留保枠の再掲載が背景と読める。
10/17(土)— 45日前の29.5pt差は、ビジネスの直前上積みで4.7ptまで縮む
まずは本稿の主題である10月17日(土)のカーブを見る。45日前(9月2日)の観測でシティはすでに88.9%に達し、完売施設率(OTA等で掲載在庫が確認できない施設の割合・推定)も30.0%と、10施設のうち3施設が枠を閉じていた。一方のビジネスは59.4%・完売施設率3.3%で、6割弱の消化にとどまっていた。この時点の差は29.5ptである。
ところが30日前にはシティ89.6%に対しビジネス72.8%と差は16.8ptに縮み、直近観測(宿泊日の9日前・10月8日観測)ではシティ91.4%、ビジネス86.7%で4.7pt差となった。この36日間の上積み幅はシティ+2.5pt、ビジネス+27.3ptと、桁がひとつ違う。シティのカーブは88〜92%の帯の中でほぼ水平に推移しており、45日前に出来上がっていた状態を直前まで維持した形といえる。ビジネスは1日あたり0.7pt前後のペースで積み上げ続け、完売施設率も3.3%から11.7%へ段階的に上がっていた。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
この形は「シティは早期に埋まり、ビジネスは直前に埋まる」という一般的な印象と重なるが、注目したいのは差の縮まり方の速さである。30日前から9日前までの3週間でビジネスが13.9pt積んだのに対しシティは1.8ptで、ビジネスの上積みの約半分がこの3週間に集中していた。仙台圏のビジネスホテルにとって、週末日でも30日前の数字で着地を判断するのは早すぎるといえる。シティが先行しビジネスが後から追いつくこの収斂の型は仙台圏に固有ではなく、45日前の8.0pt差が10日前に1.8ptまで縮んだ愛知のシティ・ビジネスホテルのブッキングカーブ比較でも同じ形が確認されている。
定点3点で見る10/10・10/17・10/24 — 連休は両業態とも45日前で勝負がついていた
次に、10月の主要な3つの土曜日について、45日前・30日前・直前の3点を業態別に並べたのが次の表である。10月10日(土)はスポーツの日(10月12日・月)を含む三連休の初日、10月24日(土)は秋保の紅葉ライトアップ(秋保ルミナ、10月24日〜11月15日)の始まる週末にあたる。
表1 10月の主要3土曜日・定点3点の推定OCCと完売施設率(宮城県、シティN=10施設/ビジネスN=60施設、2026年10月8日時点)宿泊日業態45日前
推定OCC45日前
完売施設率30日前
推定OCC30日前
完売施設率直前
推定OCC直前
完売施設率直前の
観測点10/10(土)シティ97.5%80.0%97.6%80.0%98.3%50.0%2日前ビジネス91.5%51.7%96.7%61.7%95.1%35.0%2日前10/17(土)シティ88.9%30.0%89.6%10.0%91.4%20.0%9日前ビジネス59.4%3.3%72.8%5.0%86.7%11.7%9日前10/24(土)シティ95.9%50.0%97.5%70.0%98.8%70.0%16日前ビジネス80.7%18.3%88.0%33.3%94.8%50.0%16日前
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
三連休初日の10月10日は、45日前の時点でシティ97.5%・ビジネス91.5%と両業態がすでに9割を超えており、差は6.0ptにすぎなかった。完売施設率もシティ80.0%、ビジネス51.7%と、この日については45日前の段階で「取りに行く余地」がほぼ残っていなかったことになる。これに対し10月24日は45日前でシティ95.9%・ビジネス80.7%の15.2pt差から、30日前9.5pt差、16日前4.0pt差へと縮まり、10月17日と同じ収斂の型を示した。完売施設率はシティが50.0%から70.0%へ、ビジネスが18.3%から50.0%へと上がっており、16日前の時点で60施設のうち半数が掲載在庫を閉じていた。
ここまでを整理すると、三連休のように45日前で9割を超えている日は業態差がほとんどなく、通常の土曜日ではシティが先行してビジネスが後から追いつくという二つの型が見える。通常の土曜日においてビジネスの直前上積みが大きいという事実は、裏を返せば45日前の低い数字を見て早く値を動かす必要がない日もある、ということを示唆している。
10/10(土)の直前 — 完売施設率は最後の1週間で下がる
三連休初日の10月10日は観測が宿泊日の2日前まで届いているので、カーブの終盤で何が起きるかを確認できる。ビジネスの推定OCCは17日前に98.1%まで上がった後、2日前には95.1%へと3.0pt下がった。完売施設率はさらに動きが大きく、18日前〜16日前の73.3%をピークに2日前には35.0%まで低下している。シティも推定OCCは96〜99%の帯で横ばいだったが、完売施設率は45日前の80.0%から2日前には50.0%へ下がった。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
推定OCCがわずかに下がる一方で完売施設率が大きく下がるという組み合わせは、いったん枠を閉じていた施設が直前に在庫を再掲載したと読める。キャンセルで戻った客室の再販売や、団体・法人向けに留保していた客室の一般販売への切り替えが典型的な背景であり、連休初日という高需要日であっても、最後の1週間には市場に掲載在庫が戻ってくる。自館が直前まで満室表示を続けている間に、競合が再掲載した在庫を取り込んでいる可能性があるという点で、直前期の掲載状況は週末日ほど確認しておきたい。推定OCCと完売施設率が別々の動きを示す理由、つまり二つの指標が何を測っているかの違いについては、東京都3業態のブッキングカーブで読む推定OCCと完売率の見分け方が整理している。
曜日別の上積み幅 — ビジネスは月〜木で+30.0pt、シティは全曜日で+3〜4pt
土曜日だけでなく曜日全体でカーブの形を比べるため、観測が直近まで届いている10月12日(月)から25日(日)までの2週間14宿泊日について、曜日グループ別に45日前と直近観測(宿泊日の4〜17日前)の推定OCCを平均した。
表2 曜日グループ別の45日前と直近の推定OCC・完売施設率(宮城県、宿泊日2026年10月12日〜25日の14日)曜日業態対象日数45日前
推定OCC直近
推定OCC上積み幅45日前
完売施設率直近
完売施設率月〜木シティ881.4%85.2%+3.9pt3.8%8.8%ビジネス850.5%80.6%+30.0pt1.9%7.3%金シティ288.9%92.3%+3.4pt25.0%35.0%ビジネス262.2%84.5%+22.3pt1.6%8.3%土シティ292.4%95.1%+2.7pt40.0%45.0%ビジネス270.0%90.8%+20.7pt10.8%30.9%日シティ286.2%88.8%+2.6pt0.0%10.0%ビジネス256.7%73.8%+17.0pt0.0%3.3%
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
ビジネスの上積み幅は月〜木で+30.0pt(50.5%→80.6%)、金曜+22.3pt、土曜+20.7pt、日曜+17.0ptと、平日ほど直前に積み上がる構造がはっきりしている。シティは月〜木+3.9pt、金曜+3.4pt、土曜+2.7pt、日曜+2.6ptで、曜日を問わず45日前の水準がほぼそのまま着地に近い。つまり、シティの45日前の数字はその日の着地をかなりの精度で先取りしているのに対し、ビジネスの45日前の数字は着地の目安にならない、という違いである。
背景にあるのは需要の構成の違いだろう。シティは団体・宴会・コンベンション付随の宿泊など、数カ月前に確定するブロックの比率が高く、ビジネスは出張を中心とする個人客が宿泊日の2〜3週間前から動く。実際、30日前の観測がそろう29宿泊日の平均でもシティは45日前86.8%・30日前88.4%と差がわずか1.6ptだが、ビジネスは62.0%から69.2%へと7.2pt動いていた。45日前の推定OCCが9割以上だった宿泊日はシティで30日中9日あったのに対し、ビジネスでは三連休初日の10月10日と11月6日・7日の3日しかなく、逆に6割未満の日がビジネスでは16日あった。
なお11月6日(金)・7日(土)は、45日前の時点でシティが98.4%・99.6%、ビジネスも98.3%・99.0%と、両業態ともほぼ満枠だった(完売施設率はシティ70.0%・80.0%、ビジネス78.3%・90.0%)。宮城県の10月・11月の観光イベント一覧にこの両日を特定できる大型催事は見当たらず、本稿では需要の源泉を特定していないが、三連休初日と同じく「45日前に埋まり切る日」が11月上旬にも存在することは、両業態の運営者が押さえておくべき事実である。
参考 — 9月の着地パターン(経過月実績)
カーブの先にある着地水準を確認するため、経過月である2026年9月の日別実績(同じOTA掲載在庫ベースの推定値、直前観測)を曜日別に平均すると、シティ(N=10施設・観測26日分)は月平均90.3%で土曜98.8%・日曜87.6%、ビジネス(N=60施設・観測30日分)は月平均91.6%で木曜95.2%・日曜86.4%だった。月平均ではビジネスがシティを1.3pt上回っており、45日前の低さが着地の低さを意味しないことは9月の実績でも裏付けられる。10月のカーブで見たビジネスの直前上積みが、最終的にはシティと同じ水準の着地に収斂するという読みは、この9月の結果と整合的といえる。なお9月の5連休について前半3泊と後半2泊でカーブの形が分かれた経緯は、宮城の9月5連休のシティ/ビジネスのブッキングカーブ比較で詳しく分析している。
宮城のシティホテル・ビジネスホテルを運営するレベニューマネジャーへ — 示唆とアクションプラン
運営目線のインサイト
1. 自館のカーブを「どちらの型」で読むかを先に決める。シティ型は45日前の数字が着地に近く(上積み+2〜4pt)、ビジネス型は45日前から+17〜30pt積む。自館が宮城のビジネスホテルで、45日前の予約進捗が市場の50.5%(月〜木平均)前後にあっても、それ自体は遅れを意味しない。逆にシティ型の施設で45日前に市場の81.4%(月〜木)や92.4%(土曜)を大きく下回っている場合は、直前で取り返しにくい分だけ早めの対処を検討したい。
2. ビジネス型は30日前から直前の3週間が主戦場。10月17日ではビジネスの上積み27.3ptのうち13.9ptが30日前以降に入っていた。この期間に自館の予約ペースが市場の1日0.7pt前後に届いていなければ、曜日や客室タイプ単位で掲載条件を見直す余地がある。
3. 高需要日は45日前の完売施設率を「競合の在庫がいつ消えるか」の目安にする。10月10日はビジネスでも45日前に完売施設率51.7%、10月24日は30日前に33.3%、16日前に50.0%だった。市場の半数が枠を閉じた後は、残っている施設に需要が集中するため、自館の残室がある場合はその局面を取り込みたい。
4. 直前1週間は再掲載の在庫に注意する。10月10日の完売施設率はビジネスで73.3%から35.0%へ、シティで80.0%から50.0%へ下がった。満室表示を続けている自館の横で競合が在庫を戻している局面であり、キャンセル戻りの客室を即座に販売に回せる運用になっているかを確認したい。
表3 宮城のシティ/ビジネス別 ブッキングカーブ起点のアクションプラン時間軸打ち手判断トリガー(本稿の数値)狙い
T-45対象日を「45日前で埋まり切る日」と「直前で積む日」に仕分ける市場の45日前推定OCCが9割超(10/10・11/6・11/7の型)か、ビジネスで6割未満(16日該当)か埋まり切る日は早期に条件を固め、積む日は直前の販売余力を残す
T-45シティ型施設は団体・ブロックの確定状況を市場水準と照合する自館の進捗が市場の45日前水準(土曜92.4%・月〜木81.4%)を大きく下回る直前で取り返しにくい業態特性を踏まえ、早期の販売強化を検討する
T-30ビジネス型施設は週次で市場との差を測る定点を置く10/17型の土曜で30日前72.8%、10/24型で88.0%を自館が下回ったまま推移30日前以降の3週間に集中する上積みを取りこぼさない
T-30完売施設率の上がり方で競合在庫の消え方を見る市場の完売施設率が30日前で3割超(10/24のビジネス33.3%)に達した残存在庫に需要が集まる局面での販売条件を整える
直前(T-7〜)キャンセル戻りの即時再販売と自館の掲載状況の点検市場の完売施設率がピークから下がり始めた(10/10では18日前の73.3%が2日前に35.0%)競合の再掲載と同じタイミングで自館の在庫も市場に戻す
直前(T-7〜)平日(月〜木)の最終上積みを前提に残室の販売を続けるビジネスの月〜木は45日前50.5%から直近80.6%まで積んでいる直前需要を前提にした残室運用で着地を押し上げる
まとめ — 宮城の業態差を測る3つの物差し
第一に「45日前の数字が着地にどれだけ近いか」である。シティは上積み+2〜4pt、ビジネスは+17〜30ptで、同じ45日前の数字でも意味がまったく違う。第二に「30日前以降の3週間の傾き」で、ビジネスの週末は1日0.7pt前後のペースで積み上がり、上積みの約半分がこの期間に入る。第三に「完売施設率のピークとその後の低下」で、高需要日でも最後の1週間には市場に在庫が戻ってくる。この3点を自館のカーブに当てはめれば、45日前に慌てるべき日と、直前まで待てる日の見分けがつきやすくなるだろう。
よくある質問
Q. 宮城のシティホテルとビジネスホテルでは、45日前の推定OCCにどれくらい差があるか?
A. 2026年10月17日(土)の宿泊日では、45日前の推定OCC(OTA掲載在庫ベース)がシティホテル88.9%(N=10施設)、ビジネスホテル59.4%(N=60施設)で、29.5ptの差がありました。30日前には16.8pt、9日前の直近観測では4.7ptまで縮んでいます。
Q. ビジネスホテルの直前の上積みはどれくらい大きいか?
A. 10月12日〜25日の14宿泊日で45日前と直近(宿泊日の4〜17日前)の推定OCCを比べると、ビジネスホテルの上積みは月〜木+30.0pt、金曜+22.3pt、土曜+20.7pt、日曜+17.0ptでした。シティホテルは全曜日で+2.6〜3.9ptにとどまります。
Q. 45日前の数字が低いビジネスホテルは、早めに価格や販売条件を動かすべきか?
A. 45日前の低さだけでは遅れと判断しにくいといえます。宮城のビジネスホテルは30日前以降の3週間で大きく積む型で、10月17日は上積み27.3ptのうち13.9ptが30日前以降に入りました。2026年9月の着地も月平均でビジネス91.6%・シティ90.3%と、ビジネスが下回ってはいません。判断は30日前以降の週次の進捗で行う方法があります。
Q. 完売施設率が直前に下がるのはなぜか?
A. いったん掲載在庫を閉じた施設が、直前に在庫を再掲載するためと読めます。10月10日(土)はビジネスホテルの完売施設率が18日前の73.3%から2日前には35.0%へ、シティホテルは45日前の80.0%から50.0%へ下がりました。キャンセルで戻った客室の再販売や、団体・法人向けに留保していた客室の一般販売への切り替えが典型的な背景です。
Q. 推定OCCは実際の客室稼働率と同じか?
A. 同じではありません。推定OCCは「100 − 100 × OTA掲載残室数 ÷ 総客室数」で求めたOTA掲載在庫ベースの推定値で、掲載外の客室を消化済み側に数えるため、実客室稼働率より高めに出ます。本記事は総客室の30%以上をOTAに掲載する施設の固定コホートで集計しています。
データについて
表4 本記事のデータ定義と対象
推定OCCの定義OTA掲載在庫ベース稼働率 = 100 − 100 × OTA掲載残室数 ÷ 総客室数。対象は総客室の30%以上をOTAに掲載する施設で構成した固定コホート(各宿泊日で同じ施設集合。本文のN=がその施設数)。OTA上で販売される在庫の消化状況に基づく推定値であり、実客室稼働率とは定義が異なる(掲載外の客室を消化済み側に数えるため高めに出る)。
ブッキングカーブ宿泊日の45日前から直近までの観測に基づく。定点は45日前・30日前・直前(観測最終点)の3点。曜日別集計の「直近」は宿泊日の4〜17日前の観測最終点である。
完売施設率OTA等で掲載在庫が確認できない施設の割合(推定)。コホート施設数を分母とする。
推定成約ADR本記事では価格指標を扱っていない。参考として、ホテルバンクの推定成約ADRはOTA等の販売データ(最安プラン水準×業態別係数・複数チャネルのアンサンブル)から推定した成約価格水準(税抜相当)で、過去月は確定値、現在・未来月は現時点の販売状況に基づく推定値。公表運営実績との照合で誤差中央値6.6%。
対象宮城県 シティホテル N=10施設(1,172室)、ビジネスホテル N=60施設(8,892室)。対象宿泊日は2026年10月10日〜11月8日の30日(曜日別集計は10月12日〜25日の14日)。9月の経過月実績はシティ N=10施設(観測26日分)、ビジネス N=60施設(観測30日分、日によりコホートが58〜62施設で変動)。
データ時点2026年10月8日。販売状況・在庫は日々変動するため、本記事の数値は取得時点のスナップショットである。
参考資料・出典一覧
■ データソース
メトロエンジンリサーチのブッキングカーブ集計(宮城県、シティホテルN=10施設・1,172室/ビジネスホテルN=60施設・8,892室の固定コホート、宿泊日2026年10月10日〜11月8日の30日、宿泊日の45日前から2026年10月8日の観測まで)と、同じOTA掲載在庫ベースの2026年9月の日別実績(直前観測)。
■ 試算前提
推定OCCは「100 − 100 × OTA掲載残室数 ÷ 総客室数」、完売施設率は掲載在庫が確認できない施設の割合で、いずれもコホート施設数・客室数を分母とする。定点は45日前・30日前・直前(観測最終点)の3点で、45日を超えるリードタイムの観測は使っていない。上積み幅は45日前と直近観測の差(pt)。曜日別集計は観測が直近まで届く2026年10月12日〜25日の14宿泊日の単純平均。
■ 限界・留意点
推定OCCはOTA上の掲載在庫の消化状況に基づく推定値で、掲載外の客室を消化済み側に数えるため実客室稼働率より高めに出る。完売施設率は掲載停止と満室を区別できない。10月17日・24日は宿泊日前の観測(9日前・16日前)で、着地ではない。シティはN=10施設と小さく、1施設の在庫変動で完売施設率が10pt動く。曜日別の金・土・日は各2宿泊日の平均で振れやすい。
■ 市場データ
宮城県「仙台地域の観光イベント情報(令和8年10月)」 https://www.pref.miyagi.jp/site/event/kankouevent-r0810.html(三連休中の仙台みちのくYOSAKOIまつり、秋保ルミナ等の日程を参照)
