10月5日、日本代表は東京・国立競技場でニュージーランド代表とキリンカップ決勝を戦い、2-1の勝利を収めて15年ぶりの優勝を飾った。例によって、ブラジルメディアきっての日本通チアゴ・ボンテンポ記者に分析してもらった。
4バックと上田の先制ゴール
――この試合で森保一監督は2024年3月21日の北朝鮮戦以来、約2年半ぶりに4バック(4-2-3-1)を選択。左右のサイドバックに鈴木淳之介と中野就斗、左サイドハーフに前田大然、1トップに上田綺世を起用した。
「この試合で4バックをやるとは、誰も予想していなかったと思う。近年、森保監督が主に3バックを採用するのは、サイドバックが手薄だから。でも、僕は戦術的オプションとして4バックも持つべきで、もっと以前から試してもよかったのではと考えている」
ADVERTISEMENT
――序盤から日本がほぼ一方的に押し込む展開。前半28分、中野のクロスが相手DFの上半身に当たり、それを上田が左足で蹴り込んだ。
「佐野海舟、堂安律、久保建英、中野がからんでの先制ゴールだったね。特に、ニュージーランド守備陣の視界の外から出てきた上田の動きが素晴らしかった」
失点に課題も、個の力で勝ち越し
――ところがその4分後、日本が左サイドでボールをつないだ際、前田がCFクリス・ウッドにボールを送る形になってしまった。
「前田はトラップを失敗して慌てており、バックパスのインターセプトを目論んでいたウッドの存在に全く気付いていなかった。その後も伊藤洋輝と瀬古歩夢が早い段階でウッドにチャレンジできなかったし、日本の帰陣が遅れる中で中野がオールドに追いつけなかった」
――ボールを奪われた直後、前田、佐野海舟、中野、鈴木淳之介らが全速力で戻っていたら、失点を防げていたかもしれない。
「前田のパスミスが発端だけど、その後の対応も非常に拙かった。守備陣全体の責任だね」
――それでも後半26分、相手GKのロングキックを鈴木淳之介が頭で丁寧に左サイドの中村敬斗へ渡し、中村がドリブルでDF2人をかわしてクロス。ファーサイドの堂安がフリーで蹴り込んだ。
