大阪市浪速区の大阪中華学校=2026年10月6日夕(筆者撮影)

 大阪市浪速区の台湾系学校「大阪中華学校」に10月2日、「学校を爆破する」という内容の脅迫メールが複数届いていたことが10月9日までに関係者らへの取材でわかった。アジア大会柔道女子で中国人選手が競技中、日本人選手にかみつく問題を起こした直後のことで、中国系の学校と誤認されての嫌がらせの可能性が指摘されている。

 学校では大阪府警浪速署に相談し、周辺警備の強化を要請する一方、学校理事会や、学校運営を支える台湾系の地元華僑・華人団体「大阪中華総会」理監事会では、生徒、児童をはじめ関係者らの安全のため、「それぞれの名称に『台湾』と付記することを検討する」としている。

アジア大会、中国人選手の危険な反則行為が引き金か

 学校関係者によると、「学校を爆破する」などとする学校宛てに送られた複数の脅迫メールが届いているのが確認されたのは10月2日。折しも、前日に起きた事件がインターネット上などで話題になっていた。愛知・名古屋アジア大会柔道女子70キロ級の準々決勝で、日本の前田凛選手が、中国の唐婧選手に競技中、柔道着の上から20秒以上も左腕をかまれるという前代未聞の事態が起こっていたのだ。

 この試合では日本側からの反則の訴えを受けた審判団によって前田選手の腕にくっきりと残った歯形も確認された。国際柔道連盟(IJF)の公式ルールでは「柔道精神に反する行為および安全を脅かす危険な行為」が明記されており、唐婧選手の反則負けが決定。

 その後も勝ち進んだ前田選手が最終的に同クラスで金メダルを獲得したが、この試合では唐婧選手が反則負けの決定に不満げな表情を浮かべ、中国チームも「偶然あたっただけ」などとジェスチャーで訴えた。試合後、唐選手は報道陣の取材に応じることもなかった。

 一連の行動にネットやSNS上では「武道の精神に反する行為」などとして批判が噴出しているタイミングだった。

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