©ラリーUSのサービスパークは、テネシー州ノックスビルにある1982年の万国博覧会会場、ワールズフェアパークが予定されている / Rally United States
FIAは、ワールドモータースポーツカウンシルでの電子投票を経て、2027年のWRCカレンダーを承認した。車両規則にWRC27規定が導入される新しい時代の幕開けは全15戦となり、米国と英国がカレンダーに復帰。ラリージャパンは6月3日〜6日の枠に入った。
先週開催された26年最終戦ラリーイタリア・サルディニアの会場では、フォードがWRCにワークスとして復帰することが発表されたが、この15戦化はそれに続く大きなニュースとなった。これについてFIAは「2027年から新たな技術規則の導入を控え、新たなプロモーターの指揮下で商業開発の新たな段階に入るWRCにとって、その勢いにさらに拍車をかけるものとなっている」としている。
27年は、米国と英国が選手権に復帰することに加え、イタリアラウンドはこれまでのサルディニア島でのグラベルから、首都ローマでのターマックイベントにスイッチ。こうした改革により、重要な新しい市場と伝統的なラリーの中心地の双方において選手権の基盤が強化され、世界中のラリーファンとつながる新たな機会が生まれることになると説明している。
米国にWRCがやってくるのは、1988年以来。27年は8月26日〜29日にかけてラリーUSとして開催される。今年の6月に行ったキャンディデートイベントは成功裏に終わっており、今年からTGR-WRTも国内選手権に参入している米国におけるラリー競技の継続的な発展をさらに後押しするものとなりそうだ。
英国でのWRC開催は、2019年以来。27年は9月30日〜10月3日、ラリー・スコットランドとして行われる。アバディーンを拠点とし、モータースポーツUKが主催するこのイベントは、WRCとラリー界で最大かつ最も熱狂的なファン層とのつながりを再び築くことになる。
新たにイタリアラウンドとなるラリー・ディタリアは、ERCからステップアップして7月8日〜11日に開催。ターマックステージはラツィオ州全域にわたり、世界遺産を背景とするローマという注目度の高い会場を組み合わせるイベントは、FIAの地域選手権と世界選手権の大会をつなぐ道筋を示すものとなるとしている。
27年も開幕戦を務めるのは、伝統のラリーモンテカルロ。さらにスウェーデン、サファリ・ラリーケニアと選手権のクラシックイベントが続く。
その後、クロアチア、カナリア諸島、ジャパンのターマック3連戦の後、アクロポリス・ラリーギリシャでグラベルイベントを挟む。エストニア、フィンランドとラリーへの参加率やファンの支持が並外れて高い地域での高速グラベル連戦では、エストニアのコンパクトなアイテナリーや、フィンランドのファンを重視したスーパーサンデーというコンセプトの導入が成功したことを受けて、ラリー形式に対する新たなアプローチをさらに発展させていく予定とのことだ。
シーズンも終盤に向かうなかで、US、スコットランドと新規イベントが続けて登場。パラグアイ、チリの南米グラベル連戦を経て、最終第15戦には、今年は開催がキャンセルされたサウジアラビアが残った。
FIA長のモハメド・ビン・スライエム会長は「WRCカレンダーは、WRCが持つ強力な勢いを反映したもの。英国とイタリアでの新しいイベントは、誇り高いラリーの伝統を持つ国々での選手権をさらに強化するものであり、米国では、ラリーへの関心が高まり続けている国で、選手権をさらに発展させるエキサイティングな機会を得ることができる。WRC27技術規則の導入、選手権に長期的な投資と野心をもたらす『世紀の契約』による新たなプロモーターの参入、そして充実した世界規模の開催日程により、ラリーの未来は極めて明るい」と27年のカレンダーに自信を見せる。
WRCプロモーターのCEO、エリック・ブーリエは「2027年は、WRCにとってエキサイティングな新たな章の幕開けとなる。このカレンダーは、より強力で、より親しみやすく、真の意味でグローバルな選手権を築き上げたいという我々の志を反映したものだ。米国や英国への復帰に加え、ローマのような象徴的な地でWRCを開催することは、メーカー、商業パートナー、そしてファンにとって大きなチャンスをもたらす」とカレンダーの意図を説明する。
「新たな技術規則の導入とともに、我々はWRCの未来を切り拓き、新たな投資を呼び込み、世界中のより多くの人々にラリーの醍醐味を届ける独自の機会を得ている」
WRCプロモーターの最高執行責任者(COO)、ジュリアン・ビアルは「我々のビジョンは、ラリーならではのスポーツとしての挑戦と、世界中の観客を魅了できる世界トップクラスのイベントを融合させた選手権を築き上げることだ。このカレンダーは、そのバランスを見事に実現しており、ラリー界で最も名高いイベントと、エキサイティングな新しい開催地を組み合わせたもの。主催者やパートナーと緊密に連携し、イベントの水準を引き上げ続け、ファン、競技者、そして関係者の皆様に素晴らしい体験を提供していきたい」とコメントを寄せている。
2027年WRCカレンダー
1 ラリーモンテカルロ(アイス&ターマック) 1月21日〜24日
2 ラリースウェーデン(スノー) 2月18日〜21日
3 サファリ・ラリーケニア(グラベル) 3月18日〜21日
4 クロアチアラリー(ターマック) 4月8日〜11日
5 ラリーカナリア諸島(ターマック) 5月6日〜9日
6 ラリージャパン(ターマック) 6月3日〜6日
7 アクロポリス・ラリーギリシャ(グラベル) 6月24日〜27日
8 ラリー・ディタリア(ターマック) 7月8日〜11日
9 ラリーエストニア(グラベル) 7月22日〜25日
10 ラリーフィンランド(グラベル) 7月29日〜8月1日
11 ラリーUS(グラベル) 8月26日〜29日
12 ラリースコットランド(グラベル) 9月30日〜10月3日
13 ラリーパラグアイ(グラベル) 10月21日〜24日
14 ラリーチリ・ビオビオ(グラベル) 11月4日〜7日
15 ラリーサウジアラビア(グラベル) 11月25日〜28日

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