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阪神電気鉄道と阪急阪神不動産は10月1日、兵庫県西宮市の阪神タイガースのファーム(2軍)施設(阪神鳴尾浜球場)跡地に、「ロジスタ」シリーズ初となる冷凍冷蔵物流施設「ロジスタ鳴尾浜」を着工した。

外観イメージ
「ロジスタ鳴尾浜」は、地上5階建て(倉庫4層)、延床面積約4万4700m2のマルチテナント型冷凍冷蔵物流施設で、2028年10月末の竣工を予定している。
大阪港と神戸港という2つの主要港のほぼ中間の阪神高速道路5号湾岸線「鳴尾浜IC」から約0.6kmに立地しており、大阪・神戸などの近隣消費地や、関西圏をはじめとする広域への配送が可能となっているほか、動物検疫検査場所としての申請も可能。

広域図(左)と狭域図(右)
阪神電車武庫川線「武庫川団地前駅」徒歩約16分、阪神バス「鳴尾浜北停留所」徒歩約1分と、公共交通機関による通勤利便性も高く、周辺には住宅地が集積していることから、安定した雇用を確保しやすい。
1棟利用から分割利用まで、テナントの事業規模や用途に対して柔軟に対応し、全冷凍区画が-25℃~+5℃の範囲に対応することから、食品・医薬品など厳格な温度管理が求められる物品の幅広いニーズに応える。
3階へのスロープを設け、1階と3階に合計36台のトラックが接車できるバースを設置。倉庫部分は、床荷重1.5t/m2、防熱後の梁下有効高5.5m、標準柱間隔11.4m×10.4mとすることで、高い作業性と保管効率を確保する。
最大6区画まで分割利用が可能で、各区画には荷物用エレベーター1基(W4.0m×L4.0m、積載荷重4.1t)と垂直搬送機1基(かご車・パレット兼用)を設置する。
また、陽圧除湿システムや遮熱用エアカーテンの導入により結露や霜の発生を抑制するとともに、冷却負荷の低減を図る。
共用部のデザインは、阪神タイガースの旧ファーム施設跡地というレガシーと、冷凍冷蔵物流施設としての先進性を表現し、エントランスアプローチには木目パネルにより物流コンテナを連想させる意匠を施す。

阪神鳴尾浜球場で使われていた黒土をアップサイクルした左官壁のエントランスホール(イメージ)
設計・施工を担当する淺沼組の技術により、かつて「阪神鳴尾浜球場」の内野グラウンドで実際に使用されていた黒土をアップサイクルし、土壁左官工法として1階エントランスホールや各階のエレベーターホール、ラウンジなどの壁面に活用するなど、湿度調節や空気清浄効果を持つ自然素材を使用することで快適な室内環境を創出する。
最上階に設置された従業員用ラウンジの照明には、自然光の移り変わりを再現したサーカディアンリズム照明を採用するほか、冷凍冷蔵倉庫内での身体的な負荷に考慮した採暖室や、ドライバーの休憩室も設置し、施設で働く人のウェルビーイング実現と生産性向上を図る。
停電時に48時間の施設稼働(事務所部分)を可能とする非常用発電機や、事務所・重要機能設備(キュービクル・非常用発電機等)を2階以上に設置して浸水対策を講じることで、事業の継続性を確保する。
冷却機器には、フロンガス規制に適合した自然冷媒(ノンフロン)を採用し、環境と省エネルギー性に配慮している。
LEDによる館内照明、高効率な空調設備を採用するとともに、屋上には太陽光発電設備を設置し、発電した電力を自家消費することで、BELS認証の最高位である「ZEB」の取得を予定している。
■施設概要
所在地:兵庫県西宮市鳴尾浜1-3-9(地番)
交通:阪神高速道路5号湾岸線「鳴尾浜IC」約0.6km、阪神電車武庫川線「武庫川団地前駅」徒歩約16分、阪神バス「鳴尾浜北停留所」徒歩約1分
敷地面積:約2万400m2(6200坪)
延床面積:約4万4700m2(約1万3500坪)
構造規模:鉄骨造・地上5階建て(倉庫4層)
施設タイプ:スロープタイプ(車両がスロープを通り、上層階のトラックバースに直接乗り入れ可能な物流施設で、本施設では第3層目の倉庫階に接車)
倉庫タイプ:マルチテナント型冷凍冷蔵物流施設(全館)
設計・施工:淺沼組
設計・監理・監修:フクダ・アンド・パートナーズ
共用部デザイン監修:乃村工藝社
着工:2026年10月1日
竣工:2028年10月末(予定)
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