インフレにもかかわらず米国人はより多くの商品を購入している

2026年10月7日 4:05

会員限定

底力見せる米国の消費、インフレ乗り越え成長けん引美術教師ジュリエット・ジールケさんは、結婚式用と仕事用の靴を買うためシカゴのアラモ・シューズを訪れた

Photo: Jeanne Whalen/WSJ


【シカゴ】今週、シカゴの「バー・ローマ」ではハッピーアワーがにぎわいを見せ、地元客が10ドルのカクテルや11ドルのブルスケッタを求めて詰めかけた。キャスリーン・ハーパーさんと夫は普段なら前菜を数品シェアするだけだが、この夜は50ドルのテイスティングメニューを奮発した。


「在宅勤務なので、長い1日の後は家から出たくなる」と、詐欺防止サービスを販売するハーパーさんは言う。「業績は好調だ」とし、「残念ながら詐欺が増えているから」と付け加えた。経済全体の健全性やガソリン・食料品の値上がりを懸念しているものの、お得なハッピーアワーを楽しむだけの安心感はあるという。


 経済全体に見られるこうした消費行動は、米国の消費意欲が拡大していることを示している。米国人は、インフレや経済に対する悲観的な感情をものともせず、食品、旅行、ソファ、ハロウィーンの装飾品など欲しいものや必要なものへの支出を拡大している。


 米商務省によると、米国の名目個人消費支出(PCE)は8月までの12カ月間で前年比6.1%増加し、昨年末の4.3%増から加速した。入手可能な直近のデータとなる2026年4-6月期の国内総生産(GDP)成長率は今週上方修正され、個人消費と設備投資がその押し上げ要因となった。


「AIデータセンターについて盛んに語られているが、米国のGDP成長の主なエンジンは広範な個人消費の伸びだ。これは幅広く安定した労働市場と結びついていると思う」と、シカゴ連銀のオースタン・グールズビー総裁は経済フォーラム後に記者団に語った。


 先月の雇用の伸びは鈍化したものの、失業率は依然として低い水準にとどまっている。


おすすめの会員限定記事

Share.