
ルフトハンザ・ドイツ航空は、長距離路線の主力として活躍してきたA340-600型機の運航を終了します。2003年の導入から約23年間にわたる歴史に幕を下ろすことになります。
最終の定期便は、現行のスケジュールにおいて2026年10月18日に予定されています。ラストフライトとなるのは、ワシントン・ダレスを17時55分に出発し、翌朝7時55分にフランクフルトに到着するLH419便です。また同日には、フランクフルトを15時40分に出発するニューヨーク(JFK)線などでも最後の運航が行われる見込みです。
同型機の退役が予定よりも早まった背景には、ルフトハンザグループを取り巻く急速な収益環境の悪化があります。今年に入り頻発した大規模なストライキによって約3億5,000万ユーロ(約570億円)という甚大な経営損失が生じたほか、中東情勢の緊迫化を受けた原油価格の高騰が重なり、抜本的なコスト削減策が急務となりました。
これまで、787-9型機や777X型機といった次世代長距離用機材の受領遅延を補うため、A340-600型機は延命措置がとられてきました。しかし今回の構造改革により、燃費効率の劣る4発機の退役が急がれることとなり、現在残存している最後の4機は2026年夏期スケジュールの終了に合わせて全機が退きます。なお、同じく4発機である747-400型機についても退役が早められ、今年10月に2機が地上待機となり、2027年中に全機が退役する計画です。
全長75.36メートルを誇るA340-600型機は、ローンチ当時、世界最長の旅客機として大きな注目を集めました。ルフトハンザでは最盛期に24機を運用し、その細長く優美なシルエットで多くの航空ファンに親しまれてきました。
今後、同機が担ってきた長距離路線は、A350型機や787型機などの次世代双発機へと完全に引き継がれます。一方で、より小型の派生型であるA340-300型機については即座に退役することはなく、2026年冬スケジュール以降や2027年にかけても、一部の路線で引き続き運用される見通しです。Photo : Lufthansa
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