今年度第2回目のナレッジシェアリングフォーラム(山田周会長/株式会社あけぼの印刷社、KSフォーラム)が9月17日、秋田市で開催され、㈱東海林印刷の見学と企業変革の推移を通じて、地域に根ざした印刷会社の経営を学んだ。
KSフォーラムの山田会長
KSフォーラムはリコープロダクションプリンターのユーザーで構成され、プリントオンデマンドに限らず企業経営に関わるノウハウを共有する場として活動している。今回は秋田協同印刷と東海林印刷の2社を訪問した後、リコージャパン秋田支社の会議室に移動し、東海林印刷の東海林正豊社長のプレゼンテーションと質疑応答、三社セッションが行われた。
東海林印刷を見学
東海林印刷の東海林社長
1951年の創業の東海林印刷・東海林社長は3代目で、2008年に入社し、2021年に代表取締役社長に就任した。入社後から経営改革に着手し、2013年にはオフセット印刷と製本の設備を廃棄。官公需に依存した受注形態からの脱却を図り、売上は減少したものの収益性を大幅に改善した。現在は民間企業との取引が9割を占めている。この間、設備のオンデマンド印刷機への移行と、小ロット案件への集中を進め、売上も伸ばしている。一方、2023年の秋田豪雨では社屋が床上浸水し、生産設備をはじめ大きな被害を受けた。東海林社長は復旧について「全国の印刷業の仲間と地域に支えられて復旧ができた。心から感謝している」と語った。
同社は現在、中期経営計画で地域貢献活動に注力。地元の洋菓子店と協業して店舗のブランディングや販売支援に取り組むなど、地域企業との連携を深めている。今後はソリューション提案型営業やIT、DXを取り込みながら、地元企業をつなげるハブとしての役割をさらに強めていく。
三社セッションには、東海林社長、今年1月に秋田市に採用拠点を開設した㈱クイックス秋田SDセンターの国田和則担当部長、秋田市産業振興部企業立地雇用課雇用労働担当の小野友佳里氏が登壇。小野氏が秋田県の採用市場の動向を説明した後、東海林社長と国田担当部長に人材獲得の現状と課題を聞いた。若者の県外流出が続く一方で、地元志向の求職者の受け皿が必要であることなどについて議論した。
人材獲得について意見を交わした三社
2026年度第2回KSフォーラム参加者
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