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ドイツ・ミュンヘンで開催された世界最大のビールの祭典「オクトーバーフェスト」。ビールの価格は年々上昇し、今年はジョッキ1杯2700円ほどです。

こうした物価高のなか、ドイツでは今年から飲食店の“料理を対象”に日本の消費税にあたる「付加価値税」が19%から7%に引き下げられました。飲食業界への支援が目的で、消費者にとっては価格の値下げが期待されていましたが…

記者
「オクトーバーフェストで提供されているこちらのローストポーク。今年は減税されているので安くなるはずですが、去年と同じ価格だそうです」

税込み28.9ユーロ=およそ5200円。減税分が価格に反映されていれば、4680円ほどになるはずでした。実際、オクトーバーフェストでは減税分を値下げした店はほとんどありませんでした。

客
「もう価格については驚きません」
「本当に高いと感じますし、みんなそう思っているはずです」

名物料理「シュニッツェル」を作るドイツ料理店でも話を聞きました。

「シュタインハイル16」料理人
「これは私たちの名物で、この大きさで知られています。食材が高くなったからといって小さくしたりはできません」

こちらの店も減税分を価格に反映できていないといいます。一体なぜなのでしょうか?

「シュタインハイル16」店主 スザンネ・アルマンさん
「仕入れる食材全ての価格が上昇しています。日本も似た状況かと思いますが、エネルギーコストもとても高騰しています」

ドイツの外食産業の組合などが1万2000店の料理の価格を調べたところ、91%で価格が据え置かれ、8%が値上げされたと判明。仕入れ値の高騰や最低賃金の上昇など、「コストの上昇分が減税分と相殺されて消費者に還元できない」というのです。

そうしたなか、減税分を値下げした店もあります。こちらのレストランでは、仕入れる食材を全て見直してコスト削減を行ったといいます。

「ギージンガーブロイ」店主 マルティン・イェーガーさん
「値下げは義務ではありません。どうするかは各事業者の自由で、私は期待に応えようとしました」

ドイツでは2020年のコロナ禍の時に半年間限定で、今回の日本と同じように食料品などの税率が7%から5%に引き下げられました。当時、多くの店が値下げしたものの、減税期間が終わると価格は減税前より上昇したといいます。

ドイツの専門家は日本の減税をどうみているのか。

ifo経済研究所 研究員 パスカル・ザモルスキーさん
「日本での減税は機能し、価格は下がると考えています。ただ、いずれ税率を再び引き上げなければならず、そうすれば当然インフレを再び加速させることになります」

日本の「食料品の減税」、国民の負担軽減にどのくらいつながるのでしょうか。

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