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ドラマ「八月の声を運ぶ男」が「イタリア賞」のテレビ・ドラマ部門でイタリア賞を受賞
NHKとWOWOWは10月5日、WOWOWが企画・制作し、NHKで放送されたドラマ「八月の声を運ぶ男」が、放送番組国際コンクール「イタリア賞」のテレビ・ドラマ部門で部門最優秀賞となるイタリア賞を受賞したと発表した。
「イタリア賞」は、テレビ・ラジオ番組の品質の向上と、優れた作品の顕彰を目的に1948年に設立された世界でもっとも歴史と権威のある放送番組国際コンクールのひとつ。主催者は公共放送のイタリア放送協会(RAI)。第78回の今年は、テレビ、ラジオ&ポッドキャスト、デジタルなどの部門に世界52の国と地域、83の放送機関から合わせて226作品が出品された。テレビ部門には「パフォーミングアート」「ドラマ」「ドキュメンタリー」の3部門が設けられ、それぞれに部門最優秀賞となる「イタリア賞」が表彰される。WOWOWがイタリア賞を受賞したのは今回が初めて。
ドラマ「八月の声を運ぶ男」は、長崎に暮らし日本全国を渡り歩いて被爆者の声を集め続けたジャーナリスト伊藤明彦氏の実話に基づく原爆によってもたらされた数奇な出会いの物語。WOWOW国内プロダクション事業の第1弾として企画・制作され、NHKで戦後80年ドラマとして2025年8月に放送された。
イタリア賞では「この作品は、人間に共通する普遍的な本質を描いている。沈黙に耳を傾け、一歩引いた視点から目の前で起きている出来事を見つめ、何よりも過去を決して忘れないよう促している。ジャーナリストの物語と被爆者の証言を通して、原子爆弾が人に与えた影響を探究している。世界に迫り続けている核の脅威がもたらす結果について私たちにより深く気づかせてくれる」と講評された。
主人公・辻原保役を演じた本木雅弘氏は「イタリアからの嬉しいお知らせに喜びを噛みしめています。ひとつのドラマ作品が国境を越えて人の心に語りかけ、そして通じ合うという事実に大きな救いと温もりを感じます。この先も、より多くの皆さんの元へ届くことを期待しております」と喜びを語っている。
演出を担当した柴田岳志氏は「被爆者をめぐる物語が、⽇本を超えて世界の⽅々に伝わり、このような素晴らしい賞をいただき、⼼より感謝いたします。戦争が世界で拡⼤している今こそ、この作品が⼀⼈でも多くの⼈の⼼に届いてほしいと願っています」とコメントした。
本作は、第63回ギャラクシー賞テレビ部門大賞、第34回橋田賞、第52回放送文化基金賞・ドラマ部門奨励賞を、海外では2026年ベネチアテレビ賞・テレビ映画部門最優秀賞を受賞している。また、演出の柴田氏は第76回芸術選奨・放送部門文部科学大臣賞を受賞している。放送版では公開されなかったシーンを追加し、登場人物たちの内面がより深く、立体的に描かれた映画「八月の声を運ぶ男」が現在、映画館で公開中。
この記事を書いた記者![]()
村上潤一
テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当
