台風25号による千葉県内での被害、その特徴の1つに盛り土の崩落がある。なぜ、相次いで盛り土は崩落したのか。危険な盛り土の撤去は、本来、業者が対応すべきもの。専門家は、すべてを行政が対応するのは難しいため、危険度の評価が必要だと指摘している。

■千葉県内で4か所…盛り土の崩落被害相次ぐ

千葉県によると、盛り土の崩落による被害は、県内4か所で起きている。

私たちは、酒々井町の現場へ。
住民に案内してもらうと、その先には…盛り土が崩れ、車2台が巻き込まれていた。

崩落現場はどうなっているのか、ドローンで上空から見てみることに。

奥に見えているのが住宅地。
その手前に2か所、盛り土が崩落した現場がある。

ひとつは、車が2台巻き込まれた現場。
そして、もう一か所では、太陽光パネルが一部、崩れ落ちているのが確認できた。

■盛り土崩落で水路ふさぐ…10棟以上が浸水

盛り土が崩落する前の写真を確認すると、
奥の住宅地から手前に流れる水路の整備が行われていた。

今回の台風で、盛り土が崩落し水路を完全にふさいでしまった。
行き場を失った水が住宅地まで押し寄せ、住民によると、10棟以上が浸水したという。

住宅地に向かうと…。

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「ああ、車も…水没している」

実はこの場所、10年前にも盛り土が崩れ、住宅地が冠水したという。その後、町が盛り土の撤去要請をしたが、事業者が応じなかったため、行政代執行で撤去する予定だったという。

崩落現場の映像を見た住民は。

住民
「これ見てショックだなあ…うーん…」
「まず水位を下げないと次にいきませんので、水位を下げることが一番お願いしたいことですね」

■盛り土崩落…専門家「締め固め」が不十分だった可能性を指摘

なぜ、盛り土は崩落したのか。
専門家は、車が土砂に沈み込んでいる状況に注目した。

静岡大学・防災総合センター 北村晃寿センター長
「当然水がたくさん入っていって軟弱になっているということだが、水が入って崩れるということは、水が入れるだけの隙間が、粒子と粒子の間にあるということ」

「そのこと自体が、締め固めが十分でなかったということになります」

重機などで圧力をかけて強度を上げる、「締め固め」が不十分だった可能性があるという。

盛り土については、静岡県熱海市でおきた大規模な土石流などがきっかけで、新たに「盛土規制法」ができたが…。

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