大分工業高等専門学校ロボット研究部 「高専ロボコン」九州大会出場 雑巾投げで全国大会を狙う 【大分県】

 大分工業高等専門学校(大分高専)は10月4日、鹿児島県で開催される「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(高専ロボコン)2026」の九州沖縄地区大会に出場する。今年の競技テーマは雑巾投げ。全国大会(11月、東京・両国国技館)の出場権を目指し、開発したロボットの最終調整に励んでいる。

 高専ロボコンは今年で39回目。全国の高専生が既成概念にとらわれないロボットを製作し、競技を通じて成果を競う。大分高専は2016、22年の全国大会で準優勝。17年には2台のロボットを操り、自陣の風船を守りながら相手の風船を割る競技で独創的なアイデアを形にし、最高賞の「ロボコン大賞」を受賞した。

部員たちと、雑巾投げロボットに乗せるマスコット「めじ郎」の試作品(前列左)

 今年4月に発表された競技テーマは「雑巾投げ」。対戦相手のフィールドに設定された机や旗などの「ゴール」を狙い、雑巾32枚を次々と投げ入れるロボットだ。競技時間は3分で、ゴールした総合得点により勝敗が決まる。子どもの頃、掃除の時間に夢中になった雑巾投げをロボットで再現するという遊び心のあるテーマだ。

 大分高専では1年から4年まで約40人が中心となって活動する。全員でルールを読み込み、疑問点を整理した上で案を出し合った。試作や検証を重ねて開発を進め、有効な機能をロボットに組み込んだ。ルールに従い、ロボットには小学校で使用されている椅子を載せて、その上に手作りマスコット「めじ郎」を座らせる。上部には相手のゴールとなる移動バケツも設置した。ロボットの外観や機能の全貌は大会まで非公開にしている。

 九州沖縄地区大会には高専9校から各2チーム(1チーム3人)が出場予定。大分高専Bチームのリーダーを務める藤原陸斗部長(機械工学科4年)は「自分たちで一から考えて、きちんと実現させられるところが楽しい。柔らかい雑巾をいかにきれいに投げられるかが大事」。Aチームの上田蒼大リーダー(情報工学科3年)は「子どものころからロボットを作りたかった。動き方のパターンを戦術として数多く仕組んだ」と話す。

マスコット「めじ郎」の製作を担当した三宮

 全国大会に進めるのは優勝チームと、審査委員会、競技委員会の各推薦チームを加えた計4チーム。設計と、マスコットの製作を担当した三宮理彩(機械工学科2年)は「メジロがモチーフ。可愛さとかっこよさを融合させた」とデザイン賞も狙う。機械工学科の中野寿彦准教授は「機械、電気、情報の学びを融合させて、一つの目的を達成する。高専ロボコンは企業からも高く評価されている」と学生を後押しする。
 2年ぶりの全国大会へ。投げ方、動き、デザイン、そして戦術。約40人が積み重ねてきた知恵と試行錯誤を一台に凝縮し、大分高専が3分間の勝負に挑む。 (坂本陽子)

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