用意された花苗のトレー

OECD加盟国のなかでダントツ…日本が突出して高い「ごみ焼却割合」他国の数値は?

両市は新宿や東京から電車で30分ほどの距離にあり、面積はそれぞれ約5平方kmと約18平方kmと小ぶりながら、蕨市が7万7000人、戸田市が14万3000人の人口を有する、人口密度の高い都市部の自治体である。

両市が共同で運営する蕨戸田衛生センター組合の「リサイクルフラワーセンター」では、家庭から出た生ごみを持ち込むと、花苗と交換してもらえる。燃やせるごみの減量と資源の循環をうながし、「花いっぱいのまちづくり」を広める施策である。(ジャーナリスト/井出留美)

生ごみと花苗交換の仕組み

交換できるのは、年末年始と勤労感謝の日を除き、毎日午前9時から午後4時まで。用意される花苗は月ごとに異なり、2026年2月ならネメシア・ポエトリーピンクやシネラリア、5月はベゴニア・スプリントプラスやナスタチウム、9月はサルビア・コクシネアサクラプルコやペンタスなどが中心という具合だ。

持ち込まれた生ごみは乾燥機にかけられる。その後、ふるいにかけて固形物やビニールなどの異物を取り除き、有用微生物をまぜて袋詰めし、最低45日間熟成させると堆肥(たいひ)になる。

リサイクルフラワーセンターでは、生ごみ堆肥に黒土や土壌改良土をまぜたものを、花苗を育てる園芸用土にしている。この園芸用土に種をまき、温度調節できる発芽室で発芽させ、温室内で3カ月ほどかけて育てている。

温室では年間およそ11万ポットの花苗が育てられている。生ごみとの交換で合計761世帯(蕨市54世帯、戸田市707世帯、2026年3月31日時点)の住民に渡されるほか、両市の公園や学校、町会の花壇などにも活用されている。

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