2026/10/1 11:00
福島県内有数の温泉街、福島市飯坂温泉。松尾芭蕉が立ち寄ったことでも知られるこの地は、8つの共同浴場が点在するレトロな街並みが魅力です。この地で100年もの間愛され続ける「ラヂウム玉子」の秘密を、平井愛弓アナウンサーが学びました。伝統の製法から新感覚スイーツまで、温泉が生んだ奇跡の味を深掘りします。

松尾芭蕉も立ち寄った温泉街で出会う「100年フード」
飯坂温泉駅を降り立てば、旅情を誘う湯の香りに包まれます。
そんな飯坂温泉で出会ったのが、文化庁の「100年フード」にも認定されている名物「ラヂウム玉子」。日本で初めてラヂウムが発見された飯坂温泉にちなんで名付けられた温泉卵は、福島市民の食卓に欠かせない定番品として愛されてきました。
このラヂウム玉子を最初に売り出したのが、「阿部留商店」です。歴史あるお店で、その魅力の核心に迫ります。
偶然が生んだ奇跡の味!「ラヂウム玉子」の誕生秘話と伝統製法

ラヂウム玉子の誕生には、驚くべき秘話がありました。二代目店主が酒の肴にゆで卵を作ろうと、手ぬぐいに包んだ卵を共同浴場の源泉に浸けていたところ、話に夢中になり卵を忘れてしまったそう。1時間以上経ってから割ってみると固まっていなかったものの、食べてみたら美味しかったという、まさに偶然の産物だったのです。



その伝統の味を守るため、ラヂウム玉子は今も手作業で丁寧に作られています。製造現場では、100%源泉かけ流し、約66~68℃の温泉に新鮮な卵を1時間~1時間10分ほど浸けます。三代目の阿部さんは「新鮮な卵で源泉かけ流しでないと味が全く違う」と語り、その日の気温に合わせて浸ける時間を毎日調整するこだわりぶり。

冷ました卵は一つ一つ手作業で丁寧にパッケージされます。販売当初から変わらない、どこか懐かしいデザインのパッケージは、若い世代からは「かわいい」と好評だそう。このレトロなデザインは、ラヂT(ラヂウム玉子Tシャツ)や手ぬぐい、マスキングテープなど、ユニークなグッズ展開もされています。

いよいよお待ちかねの試食タイム。「人生初のラヂウム玉子!」と喜びながら口にした平井アナウンサーは、「白身がぷるんとしていてゼリー状、黄身がねっとりもっちり」と、その食感を表現。



伝統と革新の融合!新感覚「ラヂウムチーズシェイク」に舌鼓
伝統の味を守りつつ、進化し続けるラヂウム玉子の新たな魅力も発見しました。2025年オープンした「おみやげ喫茶 土論堂」では、ラヂウム玉子を丸ごと1つ使った新感覚スイーツ「ラヂウムチーズシェイク」が話題を集めています。

店長によると、こちらもまた偶然の産物だそう。チーズシェイクの商品開発中に「試しにラヂウム玉子を入れてみたら美味しかった」というエピソードに、平井アナウンサーも驚きを隠せません。試飲した平井アナウンサーは、「チーズの酸味と塩味をラヂウム玉子がまろやかにまとめている」とコメント。意外な組み合わせが織りなす絶妙なハーモニーに、新しいラヂウム玉子の可能性を感じていました。

飯坂温泉の歴史と、偶然から生まれた「ラヂウム玉子」。その独特の食感と深い味わいは、そのままはもちろん、納豆ご飯に乗せたり、新感覚スイーツに変身したりと、様々な楽しみ方があります。お店ごとに硬さや味、食感が異なるため、食べ比べも飯坂温泉の醍醐味。ぜひ、あなたのお気に入りのラヂウム玉子を見つけに、飯坂温泉を訪れてみてください!
📺 KFB福島放送『シェア!』内コーナー「福島ひらい〜ね」にて放送
※掲載情報は放送時のものです。
