JAL Agriportは、同社が運営を行なう古民家風レストラン「DINING PORT 御料鶴」で「食からつながる、熊本応援プロジェクト」を10月31日まで開催中だ。JALグループの「JAL九州ふっこう応援キャンペーン」の一環で、初日には、熊本県PRキャラクター「くまモン」が特別ゲストに登場。熊本産あか牛を活用したメニューや、特産品をアピールした。

 本企画は、経団連観光インターンシップにおける立教大学 観光学部と東洋大学 国際観光学部の学生による“食を通じて熊本を応援したい”との思いが発端。JAL Agriportならびに、地域活性化活動「JALふるさとプロジェクト」と連携し、同県の農林水産業や高品質な食材の魅力を発信し、期間中の対象メニューならびに物産商品の売上の一部(約5%)を、熊本県の復興支援金として寄付する。2026年8月に発生した「令和8年熊本地震」など、自然災害による被害を受けたエリアの復興を応援する形だ。

 イベントでは、JAL Agriport 代表取締役社長 籔本祐介氏が本プロジェクトを紹介。

 「JAL Agriportの大義は、地域を応援すること。千葉以外の地域を取り上げる初の試みとして今回熊本を応援します」と話した。食のイベントで同社スタッフが地震後の熊本と畜産業の現状を現地業者に聞き、今回の企画につなげたという。

 プロジェクトについて同氏は、すべてがスピーディだったと振り返る。企画から実現まで約1か月半。JALグループとの連携で、「早く動けるのが我々の強み」という。また、熊本県の協力でくまモンが初日に応援に駆けつけるなど「お願いから調整まで、非常に前向きにご対応いただけた」と感謝の言葉も。

 期間限定で提供する特別応援メニューもお披露目された。注目は熊本県のブランド牛「くまもとあか牛」を贅沢に使った3品だ。いずれも味わうほどにあか牛の旨味が広がり、熊本訪問時に再度、食べたくなるメニューばかり。

 加えて、名物“だご汁”も外せない。通常メニューの味噌汁が期間中すべてこちらに切り替わっている。ちなみに「だご」とは「団子」を意味する。ふわもち食感の大ぶりの団子と千葉県産のごぼうとにんじんが、醤油ベースのすまし汁との相性抜群。さらに、しっかりめの味付けで仕上げられた各メニューの箸休めにもぴったりだ。

 なお、こちらのメニューはすべて同レストランのシェフと前述の学生たちが考案。現地ではあか牛が丼で提供されることを反映し、今回のメニューに至ったという。

 メニューの考案にあたっては、「メニューの提供で熊本の魅力を知っていただき、かつ現地の農家さんを直接応援。さらに食で興味を持っていただいた次はJAL便で現地へ。いろいろな側面から熊本に貢献できる、三方よしを意識しました」とのこと。また「今回のプロジェクトにより、熊本からも必要とされる存在になるべく、つながりと関係の構築を目指しました」と参加した学生が口々に語ってくれた。

 期間中、レストランの一部スペースを活用し、熊本県産製品の物販を実施。お得な「くまモン お楽しみ袋詰め合わせ」(1,350円)などの人気くまモンアイテムから「黒糖ドーナツ棒」(613円)をはじめ熊本グルメが集結。初日の時点で32種がずらりと揃っていた。

 また、「JALふるさと応援隊」のメンバーが毎週水曜日に商品解説や熊本県PRを行なう。「JALふるさと応援隊」は、フライト業務を行ないながら、ゆかりや思い入れのある地域の活性化に取り組む客室乗務員だ。

 初日には、徳永さんと明日さんが参加。徳永さんは、九州出身。実際に地震後の熊本に足を運んだという。また、明日さんは以前の職場で熊本に営業で頻繁に通っていた経緯があり、「JALふるさと応援隊」に応募したそうだ。

 なお、政府の「九州ふっこう応援割」のスタートを受けてJALは、“旅して応援!”と題して、JALダイナミックパッケージ(航空券+宿泊)で利用可能なツアーを提供中。9月30日開始の宮崎を皮切りに、熊本を含む各県の準備が整い次第販売をスタート。なお、熊本の場合は、旅行代金の最大60%を補助する。

 ところで、「DINING PORT 御料鶴」と言えば、成田空港周辺の9市町(成田市、富里市、香取市、山武市、栄町、神崎町、多古町、芝山町、横芝光町)を中心とする千葉県産の食材をはじめ、自社農園で収穫したフルーツをふんだんに使った地産地消&郷土メニューが大きな特徴だ。

 千葉県は「令和8年8月千葉豪雨」に「台風25号」と立て続けに自然災害による多大な被害を受けた。お膝元である千葉への復興支援について企画が進んでいるかを籔本氏に聞いてみた。

 「人気メニュー『御料鶴小鉢膳』をはじめ、9市町との連携は引き続き地元食材の使用を通じて続けていきます。と同時に豪雨や台風による被害を受けての応援も今後実施できればと思いますし、市や町ごと企画も実現できればと考えています」と同氏。

 今回の熊本応援メニューにとどまらず、千葉を中心としながら、日本のさまざまなエリアとのタッグが今後も続くことに期待したい。

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