9月29日のベネズエラ戦は、森保一監督が長年、選手として、また監督としてキャリアを築いたサンフレッチェ広島の現本拠地(エディオンピースウイング広島)で行なわれた。
この一戦、ブラジル人のチアゴ・ボンテンポ記者の目はどのように映ったか。
地元凱旋、森保監督の涙は…
――試合前、君が代を聞いていた森保監督の目には涙が光っていた。
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「自分にとって地元での試合、という意識が強かったのだと思う。熱烈に応援してくれる大勢のファンの前で、絶対に勝ちたかったはず」
――この試合で、森保監督は小久保玲央ブライアン、齋藤俊輔、熊坂光希、そして地元サンフレッチェ広島の中野就斗の4人をA代表で初出場させた。
「鎌田大地を除くと絶対的なレギュラーは少なく、若手中心のメンバー構成。新戦力を発掘したい、という意図が感じられた」
――ただし、熊坂は膝を痛めてわずか8分で交代した。
「彼にとっては不運だった。でも、代わりに入った田中聡にとっては大きなチャンスとなった」
――前半の立ち上がりは中野、齋藤、右シャドーの佐藤龍之介らが積極的なプレーを見せた。
「皆、この試合を貴重な機会と捉えており、それぞれ持ち味を発揮していた」
“異例のキャリア”FWに期待していたんだけど
――前半は日本がやや優勢で後藤啓介、齋藤らが惜しいシュートを放った。しかし、得点には至らず。後半開始時から、森保監督は鈴木彩艶、田中碧、久保建英、伊東純也、上田綺世とレギュラークラス5人を投入した。ところが後半開始直後、ベネズエラがカウンターからケビン・ケルシーが左足で決めた。
「中野が股間を抜かれて突破を許したし、ケルシーを誰もケアしておらず、フリーでシュートを打たせてしまった。守備陣全体のミス、と言っていいだろうね」
――それでも3分後、日本は久保、伊東、鈴木淳之介、相馬勇紀がからんだパス交換から伊東がファーサイドにクロスを入れ、フリーになった上田が鮮やかなスライディングシュートを決めた。
