
フラフラ低速走行の“不審な車”後続のドライバーが駆け寄ると「ただごとでない」右前フェンダーに衝突の跡も…搬送の70代男性は脳出血 人命救助し大事故を防いだ“とっさの対応”に感謝状 北海道・斜里警察署
今年8月、北海道オホーツク海側の小清水町で蛇行運転する不審な車を発見したドライバーが、運転していた男性の異変に気付き110番通報しました。男性は、運ばれた病院で脳出血と判明、すぐに治療し一命をとりとめました。
警察は、9月25日、男性運転手の異変に気付き、迅速に対応したドライバーに、人命を救助し重大な事故を防いだとして感謝状を贈りました。
低速でフラフラ…車線上で停車「ただごとでない」
感謝状を贈呈される丹和成さん(64)9月25日・斜里警察署▶この記事を最初から読む▶この記事を写真で見る
感謝状が贈られたのは、網走市に住む建設業、丹和成さん64歳です。
丹さんは、8月31日午後5時ごろ、小清水町内で車を運転中、極端に遅いスピードで蛇行運転を繰り返しているバンタイプの車に遭遇しました。
この車の後ろを走っていた丹さんは、車の動きに注意しながらハンドルを握っていると、車は突然、ウインカーも出さずに車線の真ん中で停車しました。
「何かおかしい」と感じた丹さんは、自分の車を止めて、前の車に駆け寄ると、車は再び動き出し、車線をふさぐ形で停車。
その時、丹さんは、運転していた男性の様子が「明らかにおかしく、ただごとではない」と感じました。
運転手は自分の携帯電話がどこにあるかわからず…
丹和成さん(64)9月25日・斜里警察署▶この記事を最初から読む▶この記事を写真で見る
丹さんが「大丈夫?」などと声をかけると、男性は「寒気がする、風邪かも」と答えたため、「勤務先に電話をしたらどう?」と丹さんが促すと、男性は自分の携帯電話がどこにあるかわからない状態でした。
そのため丹さんが、警察に通報し、警察から消防に連絡。
救急車が到着するまでの15分ほどの間に、男性の容体はどんどん悪くなっていき「左手がしびれる」「ふらついてきた」などと訴えたため、丹さんは男性に声をかけながら、一緒に救急隊の到着を待ちました。
男性は、救急車に乗り込む際、自力で立てず救急隊員に両肩を抱えられていたといいます。
通報前、トラックに衝突する事故を起こしていた
丹和成さん(64)9月25日・斜里警察署▶この記事を最初から読む▶この記事を写真で見る
搬送されたのは70代の男性で、病院で脳出血と診断されたといいます。
男性は、すぐに処置を受けたことで一命をとりとめ、現在も手当てを受けているということです。
男性が走行していた現場は、小清水町のJR止別駅近くの片側1車線の道路で、観光客や釣り人が行き交い、ライダーたちのツーリングルートにもなっている区間でした。
丹さんは「蛇行運転していたときは、たまたま対向車がいなかった。そのまま走っていたら事故になっていた」と当時を振り返ります。
実際、男性が運転していたバンタイプの車は、車体の右前(フェンダー部分)が破損していて、警察によりますと、丹さんが通報する前に、男性はトラックに衝突する物損事故を起こしていました。
「当たり前のことをやっただけ」と丹和成さん
斜里警察署・佐藤充紀署長(左)と丹和成さん(右)▶この記事を最初から読む▶この記事を写真で見る
ふつうなら停車した車を追い越して通り過ぎる状況のなか、異変に気付き迅速に対応した丹和成さん。
感謝状を贈られた丹さんは「当たり前のことをふつうにやっただけ。搬送された男性には元気になって欲しい」と話します。
斜里警察署の佐藤充紀署長は、「その時に通報して処置しなければ、運転しながら亡くなったり、事故を起こしたりするおそれがあった」として丹さんの勇気あるとっさの行動を称えました。
