沖縄Uターンで糸満市へ沖縄移住

「いつか沖縄に住んでみたい」と考えたことがある人は、意外と多いのではないでしょうか。

青い海や白い砂浜、大きく広がる空、緑豊かなやんばるの自然、海へ沈んでいく夕日など、沖縄には移住への憧れをかき立てる風景がたくさんあります。旅行で沖縄を訪れたあとに、「こんな場所に住めたら、どんな暮らしになるのだろう」と想像した人もいるでしょう。

しかし、沖縄移住を考え始めると、最初に出てくるのが「どこに住むのか」という悩みです。
仕事や買い物の便利さを重視するのか、海と街の雰囲気を楽しめる場所か、リゾートエリアや自然豊かな場所か。それとも、本島を離れて離島か。

同じ沖縄県内でも、地域によって大きく異なります。

移住の理由も人それぞれです。仕事をきっかけに移住した人もいれば、子どもと一緒に新しい生活を始めた人、結婚や出産によって住む街を変えた人、県外生活を経験して沖縄へUターンした人もいます。なかには、移住するつもりがなかったものの、転勤をきっかけに離島へ移り住み、気づけば16年暮らしていたという人もいます。

OKITIVEではこれまで、さまざまな視点から沖縄移住のリアルをお届けしてきました。
移住してまだ半年ほどの人もいれば、5年、10年、16年と暮らしてきた人もいます。移住したばかりだからこそ気づくこともあれば、長く住んだからこそ見えてくる変化もあります。

沖縄Uターンで糸満市へ沖縄移住

エリアによっては、さとうきび畑が広がる「これぞ沖縄」という風景に出会えます。

そこで今回は、那覇、浦添、宜野湾、与那原、糸満、北谷、恩納、名護、石垣島など、沖縄のさまざまな場所で暮らしてきた人たちの体験をもとに、「沖縄移住するならどこに住む?」というテーマを考えていきます。

旅行ではなかなか見えてこない生活の便利さや不便さ、仕事、子育て、車、住まい、人との距離、そして海との付き合い方まで、移住した人だからこそわかる「理想と現実」を見ていきましょう。

※本記事で紹介する内容は、それぞれの移住者が実際に体験した当時の感想をもとに再編集しています。住環境や制度、家賃、交通事情などは地域や時期、家庭環境によって異なります。

沖縄移住、「どこに住むか」で暮らしは大きく変わる

名護_沖縄移住

名護市東海岸

まず知っておきたいのは、「沖縄に住む」とひとことで言っても、暮らし方は一つではないということです。

たとえば那覇で生活する場合と、恩納村の海沿いで暮らす場合では、目にする景色も移動方法も変わります。那覇であれば、飲食店やスーパー、病院などが比較的身近にあり、場所によってはモノレールやバスも利用できます。一方で、中北部や郊外へ行けば、日常生活の中で車が占める割合が大きくなります。

さらに離島であれば、本島とは異なる文化や言葉、人とのつながりがあります。
もう一つ大切なのが、ライフステージによって「住みやすい街」の条件が変わることです。

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

夕日を眺めに、子どもとふらりドライブへ。

本島南部に位置する与那原に移住した女性は、結婚と妊娠をきっかけに、与那原から浦添へ転居しました。独身時代と子育てを始めてからでは、街を見る視点が大きく変わったといいます。

浦添へ移ってからは、那覇へのアクセスの良さだけでなく、公園やスーパー、病院など、生活に必要な施設が身近にあることに魅力を感じるようになりました。

新しい人生は沖縄から。シングルマザーの私が沖縄移住で見つけた“よんなーな暮らし”

宜野湾にあるトロピカルビーチ

また、東京から3歳と6歳の子どもを連れて宜野湾へ移住した女性も、「自然と便利さのバランス」を重視して移住先を決めました。本島中部に位置する宜野湾は、空港方面にも北部方面にも移動しやすいため、自分たちに合っていると感じています。

つまり、「沖縄で一番住みやすい場所はどこですか」と聞かれても、答えは一つではありません。
海を最優先したい人もいれば、仕事への通いやすさを重視する人もいます。子育て環境を大切にしたい人もいれば、静かな場所で暮らしたい人、休日には自然の中で過ごしたい人、歩いて飲食店へ行ける街が好きな人もいます。

だからこそ、沖縄移住で最初に考えたいのは「人気の街はどこか」ではなく、「沖縄で、どんな毎日を送りたいのか」を考えることが、住む場所を決める最初の一歩になります。

便利さを重視するなら?那覇で暮らす沖縄移住のリアル

沖縄移住して那覇に住む(国頭村でSUP)

沖縄県北部の海でシーカヤック

沖縄移住と聞くと、海の見える家や赤瓦の古民家、自然に囲まれた生活を想像する人もいるかもしれません。
しかし、実際の沖縄移住はそうした暮らしだけではありません。

沖縄移住して那覇に住む(那覇市街)

那覇市街。生活に必要な施設は半径数キロ以内で解決するほどの都会です。

仕事をきっかけに、神奈川県から那覇市へ移住したOKITIVE編集者は、那覇への移住を「大都会への引っ越し」と表現しています。

神奈川県で暮らしていたときには家から海が見えていたものの、那覇の家から見えるのはビルのみ。沖縄へ移住したにもかかわらず、オーシャンビューの生活ではなく、都市部での暮らしが始まったのです。

沖縄移住して那覇に住む(那覇市街)

那覇市街の夕暮れ

その一方で、那覇だからこその便利さも感じています。

勤務先も那覇だったため、通勤しやすい場所に住めることは大きなメリットでした。また、国際通りをはじめとする中心市街地が身近にあり、飲食店や買い物の選択肢も多く、日常生活を送りやすい環境があります。

沖縄移住して那覇に住む(那覇市街)

沖縄県内唯一の鉄道路線である「沖縄都市モノレール線(ゆいレール)」

沖縄へ移住したからといって、全員が自然の中で暮らしたいわけではありません。

仕事はしっかり続けたい、夜に食事へ出かけたい、病院や美容室なども近くにあってほしい、県外との行き来が多いので空港へのアクセスも重視したいという人にとって、那覇はかなり現実的な選択肢です。

沖縄移住して那覇に住む

那覇市内でもエリア次第で家賃はさまざま。

ただし、「沖縄なら生活費が安そう」というイメージについては、一度落ち着いて考えてみる必要があります。

那覇で暮らした移住者は、スーパーの商品や家賃が高いと感じています。そのため、野菜は八百屋で買い、肉は別の店を利用するなど、買う場所を使い分けるようになりました。

沖縄移住して那覇に住む

沖縄で有名なAランチ定食「950円」

ですが、弁当店や食堂、居酒屋などには比較的利用しやすい価格帯の店も多く、単純に「高い」「安い」と決めつけることはできません。

沖縄へ引っ越したからといって、海を見ながら生活できるとは限りません。しかし、平日は那覇で仕事をし、休日には車で海や自然のある場所へ出かけるという暮らし方もできます。
都市生活の便利さを残しながら沖縄らしい時間も楽しみたい人にとって、那覇には独自の魅力があります。

那覇の近くで暮らす。浦添・宜野湾・与那原という選択

沖縄移住の理想と現実のギャップとは!?与那原・浦添で暮らして感じたリアルな移住事情

浦添にある自然のビーチ「カーミージー」をお散歩

便利さはほしいけれど、必ず那覇でなくてもいいという人は、那覇周辺へ目を向けると選択肢が広がります。

たとえば浦添です。
浦添は那覇の隣町なので都市機能がありながら、那覇ほどの混雑がない「ちょうどいい暮らし」に魅力を感じています。
また、子育てを始めてからは、公園やスーパー、病院などが身近にあることをより意識するようになりました。

同じ沖縄本島でも、少し移動するだけで暮らしの景色が変わります。

沖縄移住の理想と現実のギャップとは!?与那原・浦添で暮らして感じたリアルな移住事情

カーミージーから見える夕日

与那原は東海岸に位置しており、朝日を身近に感じられます。一方、浦添では西側の海へ沈む夕日を楽しめます。
車で数十分の距離であっても、地域ごとに空気感や街の表情は変わります。

本島中部に位置する宜野湾は、空港方面にも北部方面にも移動しやすく、海浜公園など自然を感じられます。病院やスーパーなど生活に必要な施設もそろっていることを移住者は評価しています。

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

スーパーの鮮魚コーナーには、見たこともない名前の魚がずらり!

与那原に移住して半年ほどの方は、気候や湿気、食文化だけでなく、光熱費や物件選びに至るまで、県外とのリアルな違いを日々感じています。

こうした体験を見ていくと、移住先を決めるときには、有名な街かどうかだけでは判断できないことがわかります。

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

与那原町のスーパーマーケット「サンエー」

旅行では、人気スポットへの近さや景色の良さに目が向きます。しかし、生活が始まれば、家からスーパーまで何分か、病院は近いか、保育園や学校へ送り迎えしやすいか、職場へどのくらい時間がかかるかといった、日常的な条件が重要になります。

観光客が通り過ぎる街が、生活者にとってはとても暮らしやすい場所になることもあります。
沖縄移住では、そうした「暮らす目線」で街を見ることが大切です。

南部で暮らすなら?糸満で見つける「生活する沖縄」

沖縄Uターンで糸満市へ沖縄移住

海人(うみんちゅ)の漁師町 糸満の旧正月やお祭りで見かける大漁旗

南部にある糸満も、興味深いエリアです。
漁業の街として知られ、昔ながらの文化が残る一方で、商業施設などもあり、日常生活を送りやすい環境があります。

OKITIVEでは、沖縄から広島へ出て4年間生活した後、沖縄へUターンし、妻と子どもと糸満で暮らす男性の体験を紹介しています。

沖縄Uターンで糸満市へ沖縄移住

糸満の海で子どもと過ごす、のんびりとした時間。

沖縄へ戻った当初は糸満に住むと決めていたわけではありませんでした。最初は那覇で生活しながら、野菜や魚を買ったり、公園へ行ったり、キャンプや水遊びを楽しんだりするために糸満へ行っていました。

そうして何度も通ううちに、「ここで暮らしたい」と変わっていきます。

沖縄Uターンで糸満市へ沖縄移住

糸満にある絵本カフェがお気に入りです。

実家との距離も重要です。子どもの送り迎えなど、いざというときに親を頼れることは、日々の暮らしを考えるうえで大きな安心感につながります。

おしゃれな飲食店が多いか、海がどのくらい近いかといった条件だけで決められません。
移住というと、まったく知らない土地へ飛び込むイメージがありますが、Uターンもまた一つの移住です。
家族との距離、自然、子どもの遊び場、日々の買い物などを総合的に考えたとき、「ここなら家族で暮らしている姿を想像できる」と思えるかどうかが、長く住む場所を選ぶ大きなヒントになります。

海のそばに住みたい!北谷移住10年の「理想と現実」

沖縄移住は憧れの北谷町!“観光地のなかで暮らす” 移住生活10年間のリアル

観光スポットが多く、賑やかな印象の北谷。

海の近くに住みたいと考える人にとって気になるエリアの一つが、観光スポットとしても人気な北谷。
海やサンセット、カフェ、アメリカンビレッジなど、北谷には沖縄らしい開放感と街のにぎわいがあります。

神奈川県横須賀市出身の女性は、アメリカ留学から帰国した半年後、沖縄へ移住しました。
移住したばかりのころは、観光客に近い感覚で北谷を楽しんでいたといいます。

沖縄移住は憧れの北谷町!“観光地のなかで暮らす” 移住生活10年間のリアル

夏のサンセットビーチ

ビーチで夕日を眺め、週末にはアメリカンビレッジへ出かけ、花火を楽しみ、海沿いを走るなど、思い切り楽しんでいました。

しかし、北谷で10年暮らすと、その感覚にも変化が出てきます。
アメリカンビレッジには食事のために行くことはあっても、観光目的ではほとんど行かなくなりました。毎週末に打ち上がる花火も、特別なイベントというより、「もう週末か」と感じる存在へ変わっていきました。

ですが、海や夕日は今でも飽きないと話しています。
旅行であれば予定を立てて見る景色も、仕事帰りにふらっと寄れる景色へ変わります。長く暮らす人にしか感じられない贅沢でもあります。

沖縄移住は憧れの北谷町!“観光地のなかで暮らす” 移住生活10年間のリアル

沖縄の賃貸物件では、バスタブがなくシャワーのみの場合もあります。

彼女は北谷に住みたいと考えていましたが、移住当初は予算に合う物件が見つからず、隣接する宜野湾で暮らしながら北谷へ通う形を選びました。その後、北谷へ引っ越しする際も、家賃や築年数、エアコン、洗濯機置き場、階段、駐車場など、理想だけでは決められない条件がいくつもありました。

最初は徒歩や自転車などで暮らそうとしましたが、買い物の荷物や天候を考えると難しく、車を持ったことで生活の自由度が大きく上がりました。

また、海の近くでは潮風による車の錆にも注意が必要です。

沖縄移住は憧れの北谷町!“観光地のなかで暮らす” 移住生活10年間のリアル

若者が集うおしゃれなカフェ「ZHYVAGO COFFEE ROASTERY」

北谷にはスーパーやコンビニ、飲食店などが多く、観光地ならではの多国籍なレストランやカフェも充実しています。そのため、海のある暮らしと街の楽しさ、そして日常生活の便利さが共存しています。

観光地として好きだった北谷が、暮らす街としても自分に合うのかどうかを考えることが重要になります。

リゾート地・恩納に住むって実際どう?

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

恩納の海岸全域は沖縄海岸国定公園、東側は山々が連なる自然豊かな場所です。

もっと海の近くに住みたい人にとって、西海岸の恩納も魅力的です。
美しい海とリゾートホテルが並び、旅行先として人気が高く、「こんな場所で暮らせたら」と思う人も多いでしょう。

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

冬でも楽しく海で遊ぶ、海とお酒とロックが好きなダイバーです!

東京で高校や大学生活を過ごし、都内のIT企業で働いていた女性は、仕事をきっかけに移住しました。

最初から沖縄移住を目指していたわけではありません。転職後、勤務先から海の環境保全に関するプロジェクトへ携わることになったことが移住のきっかけでした。

都会だった東京の生活から、海のすぐそばへ移ることになり、環境は大きく変わりました。
そして移住5年ほど経つと、沖縄でできた友人と過ごしたり、冬でも海を楽しんだりする生活が日常になっていきました。

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

大好きな屋嘉田潟原(やかたかたばる)で、心が満たされる夕暮れ時。

ここで考えたいのが、「リゾートに泊まること」と「リゾートエリアで生活すること」の違いです。
旅行であれば、ホテルからビーチへ行き、夕日を見て、レストランで食事をすれば一日が終わります。

しかし、暮らすとなれば、その間に仕事があります。
買い物へ行く必要もあります。
病院へ行くこともあります。
雨の日もあれば、観光客が増える時期には交通や周辺環境への影響を感じることもあります。

それでも、海が好きな人にとって、「海へ行くこと」が旅行ではなく日常の延長になる魅力は大きいでしょう。

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

ある日の恩納の海。仕事に行き詰まっても散歩するだけで癒される。

休日に「海を見に行く」を計画しなくても、気が向いたら海へ行ける生活があるからです。

恩納での暮らしを考えるときには、景色の美しさだけではなく、仕事、買い物、移動などの日常まで含めて、自分がどこまで海との近さを重視したいのかを考えておく必要があります。

「不便」がいつの間にか普通になる。名護移住12年のリアル

名護_沖縄移住

移住後の新しい趣味、名護の海で楽しむSUPサーフィン。

北部へ目を向けると、また違った暮らしがあります。
東京から、生後間もない長女と一緒に名護へ移住した女性は、初めて暮らす土地で初めての子育てを始めました。

移住当初に不便だと感じていたことも、12年ほど経つと自分の生活の一部になっています。
その出来事の一つが、梅雨の移動でした。

名護_沖縄移住

梅雨が1ヶ月以上続き、高温多湿すぎて一瞬で汗だくに!

当初は子どもを連れて車なしで生活していましたが、梅雨の時期にカッパを着て外へ出ると、すぐに汗だくになります。
風が強い日には傘も使いにくく、小さな子ども連れでは、車なし生活は難しいと実感しました。

旅行であれば雨が降れば予定を変更できますが、暮らしていればそうはいきません。
雨の日でも子どもを送り、仕事へ行き、買い物をする必要があります。
こうした場面で初めて、旅行では気づかなかった沖縄の生活が見えてきます。

名護_沖縄移住

名護には美しい海・川・山があります。

名護には、不便さを上回る魅力もあると語ってくれました。
海や川、山などの自然が身近にあり、大きなショッピングモールがなくても日常生活には困らない、都会でも田舎でもない地域として捉えています。

自然の中で暮らしたいけれど、生活そのものを極端に不便にはしたくない人にとって、名護はおすすめしたい場所かもしれません。

名護_沖縄移住

名護のとある滝

さらに、12年間暮らした体験からは、住みやすさとは最初からすべてが自分に合っている状態ではないことも見えてきます。

その土地を知り、生活の仕方を覚え、自分の基準そのものが少しずつ変わっていくことで、最初は不便に感じていた場所が、いつしか居心地の良い街へ変わっていくこともあります。

石垣島移住16年。憧れだけでは語れない「島に住む」ということ

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

石垣島は、沖縄県の八重山諸島に属し、日本屈指のリゾートアイランド。

沖縄移住を考える中で、「離島に住んでみたい」と思う人もいるでしょう。
本島移住と離島移住は、少し分けて考えた方がよさそうです。

石垣島で16年暮らしている女性は、自分の意思で移住を決めたわけではありませんでした。
仕事による転勤がきっかけです。

当時暮らしていた鹿児島県での生活が好きだったため、知らない土地へ転勤することに対して、憂鬱な気持ちを抱いていました。

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

島の庭風景

ところが、それから16年がたち、友人ができ、結婚し、石垣島が自分の生活する場所になっていきました。
一言で「島暮らし」と言っても、多くの離島には、それぞれ独自の文化や言葉が息づいています。

石垣移住をした彼女も、日常の中で方言を教わりながら、本島とはまた異なる言葉や行事の存在を肌で学んでいきました。

離島の暮らしには、家族や地域との濃密なつながり、そして受け継がれてきた行事や言葉があります。だからこそ「自然が好き」という気持ちだけでなく、その土地の文化を理解し、地域コミュニティへ自ら飛び込んでいく意識が欠かせません。

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

ひいばあちゃんと一緒にキビ刈り作業をする様子

とはいえ、移住時にすべてを決めきる必要はありません。
石垣島移住後は一度地元へ戻ることを考えたものの、新たな出会いが人生を大きく変えていきました。

移住は計画通りに進むとは限らない。その土地で暮らすなかで人に出会い、考えが変わることで、思いがけない場所が新たな居場所になることもあります。移住16年という歳月には、離島移住のリアルが詰まっています。

場所は違っても見えてきた、移住者たちに共通する「沖縄の日常」

名護_沖縄移住

名護・21世紀の森公園で散歩

ここまで、那覇、浦添、宜野湾、与那原、糸満、北谷、恩納、名護、石垣島と、それぞれ異なる地域での暮らしを見てきました。

住んでいる場所も違えば、移住した理由も違います。
単身で移住した人もいれば、家族で暮らす人もいます。移住して半年ほどの人もいれば、10年以上暮らしている人もいます。

それぞれの体験をみると、共通して見えてくるものがあります。生活者だからこそわかる沖縄の日常です。

海は「毎日行く場所」ではなく「いつでも行ける場所」になる

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

石垣島の海が見える公園で、泳がず遊ばず、ただ風を感じてお昼寝。

沖縄移住を考える人にとって、海は大きな魅力です。
「仕事が終わったら毎日海へ行きたい」「休日は毎週ビーチで過ごしたい」と想像する人もいるでしょう。

しかし、実際に生活が始まると、仕事や家事、買い物、子どもの送り迎えなど、日々の予定が入ってきます。

与那原や浦添で暮らした移住者も、移住前には海が身近にある生活を思い描いていましたが、実際には思っていたほど海へ行かなくなったと話しています。

北谷で10年間暮らしてきた移住者も、移住当初はビーチやアメリカンビレッジへ頻繁に出かけていましたが、今ではすっかり日常に馴染んでいます。

ただし、海や夕日の魅力がなくなったわけではありません。
海や夕日に飽きたわけではなく、「行きたい時にすぐ行ける」という距離感こそが一番の贅沢なんだとか。

沖縄移住で変わるのは、海までの物理的な距離だけではありません。旅先だった場所が「普段の生活エリア」になることで、海との付き合い方そのものが変わっていきます。

「何キロ離れているか」より「何分かかるか」で考えるようになる

漫画家が沖縄移住して”うるま市”が舞台の『沖ツラ』を描いたら「沖縄の入門書」に!?アニメ化した作家からの沖縄移住のススメ

沖縄都市部の渋滞

沖縄で暮らし始めると、移動に対する感覚も変わってきます。
物件を探すときには、「職場まで何キロ」「スーパーまで何キロ」と距離を意識しがちですが、時間帯や道路状況も欠かせないポイントです。

北谷や名護で暮らした移住者は、当初「徒歩や自転車でも生活できるのでは」と考えていました。ただ、日々の買い物や雨、猛暑、子どもの送り迎えを経験するうちに、やはり車の必要性を強く実感するようになります。

しかし、車を持てばすべて解決というわけでもありません。朝夕の通勤ラッシュをはじめ、沖縄特有の渋滞が日常生活に大きく影響することもあります。

そのため、住む場所を決めるときには「職場まで10キロだから近い」と考えるのではなく、「通勤ラッシュ時間帯では何分かかるのか」を確認する方が現実的です。

暮らし始めると「駐車場は何台あるか」「スーパーまで車で何分か」「保育園への送り迎えはしやすいか」を確認するようになります。

「沖縄は暑い」だけではなく、雨と湿気も暮らしに関わってくる

新しい人生は沖縄から。シングルマザーの私が沖縄移住で見つけた“よんなーな暮らし”

沖縄は他の県と比べても降水量が多い

沖縄移住者たちのリアルな声を聞いてみると、暑さよりもむしろ「湿気」に頭を抱えるケースが目立ちます。

与那原に暮らす移住者も、湿気を意識しながら荷物や衣類を整理していました。

名護に住む移住者は、梅雨の時期にカッパを着て歩いているとすぐに汗だくになった経験から、車を持つことを考えるようになりました。

旅行なら少し蒸し暑いと感じる程度でも、暮らしの中では洗濯、収納、住まい選びなどに関わってきます。
だからこそ、晴れた日の景色だけでなく、雨の日や梅雨の時期を想像してみることも大切です。

台風は「沖縄らしい出来事」ではなく生活の一部になる

沖縄移住して那覇に住む(沖縄の台風)

台風であれる海

沖縄生活で避けて通れないのが台風です。

旅行者であれば、「飛行機が飛ぶか」「ホテルから出られるか」といったことが主な心配になります。
しかし、住民になると考えることが増えます。
外に置いている物を片付けたり、食料や必要な物を準備したり、停電や断水に備えたりする必要があります。

沖縄移住して那覇に住む(台風時のスーパー)

台風の影響で流通がストップし、入荷がなくなることも。

与那原・浦添で暮らした移住者は、車が横転している光景や、玄関から雨風が入り、部屋が水浸しになる経験をしました。一軒家へ移ってからは、台風が近づくたびに外にある物を片付ける作業も生活の一部になっています。

海や自然は沖縄移住の大きな魅力ですが、その自然の力と付き合うことも沖縄に住むということです。
怖がりすぎる必要はありませんが、移住を考えるなら、台風への備えも日常生活の一部になることは知っておいた方がよいでしょう。

方言や沖縄独特の言い回しが、少しずつ日常に入ってくる

沖縄移住の理想と現実のギャップとは!?与那原・浦添で暮らして感じたリアルな移住事情

「与那原大綱曳」は、440年余りの歴史を持つ伝統行事。

移住することで変わるのは、景色や移動だけではありません。
言葉もその一つです。

保育士として働き始めた移住者は、園児から「かんぷーして(髪を結って)」と言われても意味がわからず困った経験がありました。
しかし、暮らしているうちに沖縄の言葉へ少しずつ慣れ、自分自身も沖縄らしい言い回しを使うようになっていきました。

移住当初は見間違いかと思った牛乳パックの容量

言葉だけでなく、牛乳の容量が一般的な1000mlではなく946mlであること、県外ではあまり見かけない2千円札など、小さな違いにも驚きがあります。

移住したばかりのころには驚いていたものが、数年暮らせば何も感じなくなることがあります。
それは、沖縄が特別な場所ではなく、自分にとって生活する場所へ変わったということでもあります。

離島へ行けば、さらに島ごとの言葉や文化があります。
同じ沖縄でも地域によって文化が異なることを知っていくことも、沖縄移住の面白さの一つです。

「理想と違った」は、沖縄移住に失敗したということではない

ざわわ、ざわわ、ざわわ

さとうきび畑だけじゃない、地域ごとにガラリと変わる沖縄の景観。

ここまで読むと、「沖縄移住は意外と大変なのでは」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、理想と違ったことと、移住を後悔することは同じではありません。

移住前には毎日海へ行きたいと思っていたのに、実際にはそれほど行かなくなることがあります。
自転車で海沿いを走りながら通勤したいと思っていても、暑さや雨、車社会を知ったことで、車移動が中心になることがあります。
一年中暖かいから冬服は必要ないと思っていたものの、冬の時期は寒いと感じることもあります。

観光地の近くに住めば毎日楽しそうだと思っていても、何年か暮らせば、その観光地は自分にとって普通の街へ変わっていきます。
それはごく自然なことです。

沖縄移住して那覇に住む(那覇市街の夜景)

沖縄県那覇市の夜景

移住は旅行を長く続けることではなく、その土地で新しい日常を築いていくことにあるからです。

「毎日海へ行きたい」と思っていた人が、「疲れた日に海へ行ける生活が好き」と感じるようになることがあります。
「リゾート地に住みたい」と思っていた人が、「いつもの店で食事をして、帰りに夕日を見る生活が好き」と感じるようになることもあります。

理想が壊れたというより、自分の生活に馴染む形へとしっくり変化していったのだといえます。

「のんびり暮らしたい」だけでは決められない。沖縄移住と仕事

漫画家が沖縄移住して”うるま市”が舞台の『沖ツラ』を描いたら「沖縄の入門書」に!?アニメ化した作家からの沖縄移住のススメ

ゆいレールが通っていない地域だと、通勤はバスか車になります。

沖縄移住と聞くと「海を見ながらパソコンを開いてゆったり働く」といったイメージを持たれがちですが、実際の移住者たちの仕事事情はもっと現実的です。

週5日の出社に合わせてオフィスに近い街を選んだ人もいれば、派遣や転勤といった仕事の都合でそのまま定住した人もいます。さらに、フリーランスとして自由なスタイルで働くケースも珍しくありません。

暮らしの事例が示すように、「どこに住むか」と「どう働くか」は切っても切り離せない関係にあります。
毎日那覇へ出勤する人と、完全リモートで働ける人では、選べる地域が変わります。

のんびりした場所に住みたいという気持ちから考え始めても構いません。ただ、その次には「仕事の朝、自分はどこへ向かうのか」を考えてみることが大切です。
そうすると、自分に合う街の候補が少しずつ具体的になります。

子どもがいると「住みたい街」の条件も変わってくる

名護_沖縄移住

移住者の多いエリアでは、似た境遇の家族同士で助け合いがあることも。

移住先選びに大きな影響を与えるのが子育てです。
独身のときには、飲食店が多いことや海が近いこと、遊びに行きやすいことを重視していた人も、子どもが生まれると見るポイントが変わります。

公園はあるのか、病院は近いのか、保育園や学校へ通いやすいのか、車で送り迎えしやすいのかといった条件が重要になります。

新しい人生は沖縄から。シングルマザーの私が沖縄移住で見つけた“よんなーな暮らし”

大型遊具のある大きな公園が身近にあるだけで、子育てはぐっと快適に。

移住当初は与那原に住んでいた女性も、結婚と妊娠をきっかけに浦添に引っ越しをし、子育てを始めてから公園やスーパー、病院が身近にある暮らしやすさを実感しています。

宜野湾へ移住した女性も、公園や病院、スーパーがあり、自然との距離も近く、自分たちに合った街として選んでいます。

沖縄に家族がいる方であれば、実家との距離も重要な条件です。子どもの送り迎えなどで頼れる人が近くにいることは、暮らしを続けるうえで大きな安心感につながります。
そのため、沖縄で子育てしやすい街を探すなら、自治体の制度や施設の数だけを見るのではなく、自分たち家族がその街で無理なく生活していけるかを想像してみることが大切です。

人との距離は近い?沖縄で暮らして見えてくる「つながり」

名護_沖縄移住

子どもの部活を通して、地域の方々との自然な交流や深いつながりが生まれることも。

沖縄移住を考えると、人間関係がうまくいくかも心配ですよね。

移住当初、知り合いがほとんどいなかったという方は、一人友達ができると、その友達が別の人を紹介してくれ、そこからさらに新しいつながりが生まれていったと語ってくれました。

少しずつ人間関係が広がることで、沖縄が知らない土地から自分の生活する場所へ変わっていきました。
もちろん、誰もが同じような経験をするとは限りません。

県外出身者だからこそ、沖縄の人と距離を感じる場面があったことも教えてくれました。そのため、「沖縄の人はみんな温かい」とまとめるのは適切ではありません。

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

陸上自衛隊の駐屯地ができたことで、子供たちの数も増えた石垣市

大切なのは、その土地で昔から暮らしている人や文化を尊重しながら、自分から少しずつ地域へ入っていくことです。
地域の文化を知り、言葉を知り、人との距離感を学ぶことで、暮らしやすさも少しずつ変わっていきます。
特に地域コミュニティのつながりが強いエリアでは、「沖縄が好き」という気持ちだけでなく、その地域の暮らしを尊重する姿勢が大切になります。

いきなり完全移住しない。「まず暮らす」という方法もある

漫画家が沖縄移住して”うるま市”が舞台の『沖ツラ』を描いたら「沖縄の入門書」に!?アニメ化した作家からの沖縄移住のススメ

ユネスコの世界遺産「勝連城跡」から見たうるま市

ここまで読んでも、「結局、自分にはどの街が合うのかわからない」と感じる人もいるでしょう。
そうであれば、いきなり完全移住を決める必要はありません。

漫画家が沖縄移住して”うるま市”が舞台の『沖ツラ』を描いたら「沖縄の入門書」に!?アニメ化した作家からの沖縄移住のススメ

沖縄のうるま市具志川を舞台にした漫画『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』

漫画『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』の作者・空えぐみさんは、うるま市へ移住する前、まずマンスリータイプの住居を借りて生活する期間を設けました。

最初は1カ月だけの予定でしたが、その後さらに滞在を延長し、実際にうるま市で暮らしながら沖縄生活を体験しています。
こうした「プチ移住」は、移住を真剣に考えている人にとって現実的な方法です。

2泊3日や3泊4日の旅行では見えないことがあります。
朝の道路、近所のスーパー、雨の日の移動、住宅街の夜、ゴミ出し、平日の飲食店など、旅行では確認しないことが、暮らしでは毎日続きます。
だからこそ、仕事をする方は「仕事の朝、この街で通勤できそうか」という視点で街を見てみることをおすすめします。

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いきなり移住ではなく、まずは沖縄を知る「プチ移住」。

気になるエリアにマンスリーなどで滞在し、普通の生活をしてみると、その街の見え方が変わります。

海へ行かない日も過ごしてみる。
雨の日にも買い物へ出かけてみる。
通勤時間や退勤時間に車を走らせてみる。

そうすると、旅行では気づかなかったことが見つかるかもしれません。
反対に、「ここは旅行で来るくらいが自分にはちょうどいい」と気づくこともあります。
どちらの気づきも、移住を真剣に考えるうえでは大切です。

沖縄移住するならどこ?大切にしたいものから街を考える

名護_沖縄移住

ここまでの移住者の体験を踏まえて、あらためて「沖縄に移住するならどこに住むか」を考えてみましょう。
誰もが100点満点と思える街を選ぶのはなかなか大変ですが、自分のこだわりや生活スタイルを基準にすれば、ぴったりの場所が探せます。

沖縄移住して那覇に住む(那覇市街)

仕事や買い物、飲食店、交通など、都市生活の便利さを重視するなら那覇が候補になります。

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

那覇へのアクセスは確保しながら、もう少し落ち着いた生活や子育て環境とのバランスを求めるなら、浦添、宜野湾、与那原などの中南部にも選択肢があります。

沖縄移住は憧れの北谷町!“観光地のなかで暮らす” 移住生活10年間のリアル

海だけでなく、飲食店やカフェ、街の楽しさも身近に感じたいのであれば、北谷には独特の魅力があります。

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

海との距離をできるだけ近づけ、自然の中で暮らしたい人には恩納村などの沿岸エリアが候補になります。

名護_沖縄移住

自然の豊かさを感じながら、北部の生活拠点としての便利さもほしい人には名護もおすすめです。

沖縄Uターンで糸満市へ沖縄移住

南部の自然や地域とのつながりを感じたいなら、糸満という選択もあります。

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

本島とは違う文化や人とのつながりの中で暮らしてみたい人には、石垣島などの離島も候補になります。

ただし、これは「このタイプなら絶対にこの街がいい」という答えではありません。
同じ北谷でも、海のすぐ近くに住むのか、少し離れた場所に住むのかで生活は変わります。
同じ那覇でも、モノレール駅の近くと郊外では暮らし方が変わります。
同じ名護でも、どこで働くのか、子どもがいるのかによって、感じ方は大きく違います。

そのため、最後は自分の一日を想像してみることが大切です。
朝起きて、仕事へ行き、買い物をして、子どもを迎えに行き、夕飯を食べて、休日を過ごす。
その一日をどんな場所で送りたいのかを考えると、自分に合ったエリアが少しずつ見えてきます。

それでも沖縄に住み続ける。移住者たちが見つけたもの

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先祖の霊をあの世に送り出すために踊られる伝統芸能「エイサー」。

今回紹介した移住者の体験を見ていると、印象に残るのは「沖縄のここが最高」という話だけではありません。
最初は不便だった、思っていたのと違った、ホームシックになった、車が必要だった、台風が怖かった、家探しが大変だったという話も出てきます。

それでも、沖縄で暮らし続けている人がいます。
北谷では10年、名護では12年、石垣島では16年と長く暮らしている人がいます。
また、移住して半年や10カ月という人たちも、自分たちなりの沖縄生活を少しずつつくり始めています。
その理由は、「沖縄だから」という一言だけでは説明できないのだと思います。

沖縄Uターンで糸満市へ沖縄移住

長男世帯が家や仏壇を継ぐという、伝統や風習が根深く残る地域・家庭もあります。

好きな店ができたり、友達ができたり、仕事ができたり、子どもの居場所ができたりします。
家族ができ、毎日通る道ができ、何気なく見る夕日ができていきます。
海が観光地ではなくなり、知らなかった方言がわかるようになり、「ただいま」と帰る家ができていきます。
そうして少しずつ、沖縄での生活が積み重なっていきます。

沖縄Uターンで糸満市へ沖縄移住

道ジュネ―という旧盆の伝統行事。街中でエイサーが見られます。

移住した瞬間に、新しい土地がすぐ自分の街になるわけではありません。

半年、1年、5年、10年と暮らす中で、その土地を知り、人とのつながりが生まれ、少しずつ自分の生活ができていきます。だからこそ、最初から完璧に沖縄になじめるかどうかを心配しすぎる必要はないはずです。
実際に移住した人たちも、最初からすべてを知っていたわけではありません。日々の暮らしを通して、自分にとって心地よい距離感や付き合い方を見つけてきたのです。

沖縄移住の「理想と現実」。その間にあるものこそ沖縄暮らし

沖縄に移住するならどこに住む?那覇・北谷・恩納・名護・石垣島…移住者のリアルな本音「理想と現実」

読谷村から恩納村に入ってすぐの国道58号線沿い。

「沖縄に住んだら、毎日幸せですか」と聞かれても、誰にも断言することはできません。

仕事で疲れる日もありますし、雨の日もあります。
道路が混んでいる日もあれば、家事や買い物に追われる日もあります。
海の近くに住んでも毎日海へ行くわけではなく、憧れていた場所もそのうち行かなくなるかもしれません。
ですが、ふとした瞬間に道路の向こうに海が見えることがあります。
空を見ると、きれいな夕日が広がっている日もあります。
休日に少し車を走らせれば、海や川、山で遊べることもあります。

沖縄Uターンで糸満市へ沖縄移住

糸満市は長く定住している人が多く、顔見知りになりやすい。

子どもが地域の人に声をかけてもらったり、聞き慣れなかった方言がいつの間にか理解できるようになることもあります。
そうした時に、「沖縄で暮らしている」と実感する人もいるでしょう。

沖縄移住の「理想と現実」は、決して真逆のものではありません。
理想が打ち消されるのではなく、暮らしの中で混ざり合い「その人なりの日常」へ馴染んでいきます。北谷の花火が日常の一景になり、名護の不便さが12年で当たり前になり、憂鬱だった石垣島への転勤が16年後には大切な家族に変わる。

移住とは理想を自分らしくアップデートしていく過程です。
だからこそ「失敗しない街」を探すより、「どんな一日を過ごしたいか」を想像してみてください。
朝起きて、仕事や買い物をして、眠る。そんな何でもない平日の生活をどこで送りたいのか。迷ったら少し長く滞在し、朝の通勤渋滞やスーパー、雨の日を体験してみるのもおすすめです。

名護_沖縄移住

長く滞在すると、空を見上げて天気予測ができるように。

一日の終わりに「明日もここで暮らしたい」と思えたなら、そこがあなたにとっての移住先になります。
移住は引っ越して終わりではなく、そこが新しい日常のスタートラインです。仕事や住まいなどの現実的な準備も楽しみつつ、その土地で「どう暮らしたいか」をじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

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