(CNN) 米国とウクライナの当局が23日にロシアによるミサイル攻撃の可能性について警告した後、ウクライナの首都キーウでは、爆発音が聞こえた。ロシアのプーチン大統領はこれに先立ち、ウクライナの攻撃で死者が出たことへの報復を命じていた。

ウクライナ空軍は23日深夜、ロシアの強力なミサイルに言及して「(オレシュニク)中距離弾道ミサイルの発射が進められている」と警告した。

キーウの軍政当局者はSNSテレグラムへの投稿で、首都が「大規模な弾道ミサイル攻撃」を受けていると述べ、全市民に避難所にとどまるよう要請。キーウのクリチコ市長は、破片による被害の報告や医療支援を求める声が首都全域から寄せられていると明らかにした。

ウクライナのゼレンスキー大統領は23日の早い段階で、オレシュニクミサイルによる攻撃の可能性に言及した。米国務省も、今後数時間のうちに「いつでも」ミサイル攻撃が発生する可能性があるとの情報がキーウの米大使館に寄せられたと発表していた。

ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)で、ロシアがオレシュニクミサイルによる攻撃を準備中だとの報告を受け取ったことを明らかにし、「世界の対応が頼みだ。事後対応ではなく、予防的な対応を期待する。ロシア政府が戦争を拡大しないように圧力をかけなければならない」と述べていた。

一連の爆発と警告に先立ち、ロシアのプーチン大統領はウクライナ東部ルハンスク州の占領下の町、スタロビルスクの学生寮がドローン(無人機)攻撃を受けたと主張。ウクライナの「テロ」行為を非難し、ロシア国防省に報復措置の案をまとめるよう命じた。

ロシア国営タス通信が23日、緊急事態省の情報をもとに報じたところによると、「ウクライナのドローン攻撃で死亡した子ども」は18人に達したという。さらに3人が瓦礫(がれき)の下に閉じ込められているとみられている。

事実なら、前線からこれほど遠く離れた場所で、明白な軍事施設を標的としないウクライナの攻撃によりこれほど多くの犠牲者が出るのは異例だ。

ウクライナはプーチン大統領の主張に反論し、軍事施設のみを目標にしたと述べている/Pavel Klimov/Reuters
ウクライナはプーチン大統領の主張に反論し、軍事施設のみを目標にしたと述べている/Pavel Klimov/Reuters

ウクライナ軍はプーチン氏の主張を否定し、ロシアメディアが「人心操作を目的とした情報」を流していると非難。攻撃対象は「軍事インフラや軍事目的で使用される施設」だと改めて強調した。そのうえで、23日早朝の攻撃目標にはスタロビルスク地区にあるロシアの精鋭ドローン部隊「ルビコン」の拠点も含まれていたと説明した。

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