<為替> ドルが弱含み。市場参加者は、米国とイランが合意した停戦が維持されるかを注視している。
米国とイランによる2週間の停戦合意後、イスラエルはレバノンへの空爆を継続。停戦合意にレバノンが含まれると主張するイランは、レバノンへの攻撃が続く限り、米国との恒久的な和平合意に向けた交渉を進めるのは「不合理」という見方を示している。
終盤の取引で、ユーロ/ドルは0.3%高の1.1698ドル。
一方、ドル/円は0.27%高の159.02円。ドルは8日の取引で、158円を下抜ける場面もあった。
2月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前月比0.4%上昇と、伸びは前月の0.3%から加速し、昨年2月以来の大きさとなった。対イラン軍事攻撃の影響で、3月も上昇する見通しとなる中、連邦準備理事会(FRB)は当面は利下げに動かない公算が大きい。
NY外為市場:
<債券> 米金融・債券市場では、国債利回りが不安定な取引の中、小幅低下した。この日発表された一連の経済指標を受け序盤で上昇していたものの、中東での長期停戦の実現に向けた動きを見極める中、終盤にかけて上昇幅を縮小した。
この日発表の経済指標では、2025年第4・四半期の国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前期比0.5%増と、改定値の0.7%増から下方改定された。第3・四半期の4.4%増から大きく減速した。2月の個人消費支出(PCE)価格指数は前月比で伸びが加速した。また、週次の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は21万9000件と、前週から緩やかに増加にとどまった。一連の経済指標の発表を受け、利回りは一時、上昇した。
米債利回りの低下は、原油価格の下落にも追随。米WTI原油先物はこの日一時、2.6%高の1バレル=96.86ドル、北海ブレント先物は0.72%高の1バレル=95.43ドルを付けていたが、イスラエルのネタニヤフ首相がレバノンとの直接交渉を求めるとの発言を受け、序盤の高値から押し戻された。
指標となる10年債利回りは0.6ベーシスポイント(bp)低下の4.285%。序盤で一時、4.321%まで上昇していた。
米金融・債券市場:
<株式> 続伸して取引を終えた。6週間に及ぶ中東紛争の解決に向けた交渉が続いていることが、米国とイランの先行き不透明な停戦を巡る懸念を和らげた。
イスラエルのネタニヤフ首相は9日、レバノンとの和平交渉を開始するよう指示した。
これを受け、米国の主要3株価指数はいずれも、序盤の下落から回復して上昇した。
S&P500の主要11業種ではエネルギー(.SPNY), opens new tabの下げが最大だった一方、アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabへの買いに支えられて一般消費財(.SPLRCD), opens new tabが上昇率トップとなった。
アマゾンは5.6%高。クラウド事業の人工知能(AI)関連売上高が第1・四半期に年換算で150億ドルを超えたと明らかにした。
ソフトウエア関連株(.SPLRCIS), opens new tabは2.2%安とアンダーパフォーム。小売り(.SPXRT), opens new tabは4.1%高、半導体(.SOX), opens new tabは2.1%高でともに好調だった。
米国株式市場:
<金先物> ドル安が支援材料となり、米国とイランの停戦の持続性や米消費者物価指数(CPI)の発表を見極めようとする中、上昇した。米金先物の清算値は前日比0.9%高の1オンス=4818.00ドルだった。
NY貴金属:
<米原油先物> イスラエルがレバノンとの和平交渉を開始する意向を表明したことを受け、序盤の上げ幅を縮小した。北海ブレントの清算値は1%上昇したものの、2営業日連続で100ドルを下回った。
清算値は、北海ブレント先物が1.17ドル(1.2%)高の1バレル=95.92ドル。一時1バレル=99.50ドルの高値を付けた。
米WTI先物は3.46ドル(3.7%)高の97.87ドルとなった。日中高値の102.70ドルを大きく下回った。
序盤には、米国とイランの停戦の持続性に対する疑念や、ホルムズ海峡の船舶通過に対する継続的な制限への懸念を受けて、価格は5%以上上昇していた。
NYMEXエネルギー:
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