
過去最多 初の24万人超 パンダ返還後は伸びず、白浜空港、和歌山
和歌山県は8日、白浜町の南紀白浜空港(愛称・熊野白浜リゾート空港)の2025年度定期便(白浜―東京)利用者が24万1811人で、初めて24万人を超えたと発表した。過去最多だった前年度を6268人上回った。ただ、月別では、パンダの中国返還の影響か、7月以降のほとんどで前年度を下回り、目標の年間2万人増には届かなかった。
コロナ禍の20年度は8万5155人で、19年度の半数以下に落ち込んだが、22年度にはコロナ禍前を大きく上回る23万1319人に増加し、過去最多となった。その後、24年度(23万5543人)、25年度と連続して最多を更新した。
一方、25年度の月別利用者数は、4月から6月は過去最多だったが、7月以降は、8月を除いて前年度を下回った。白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で飼育されていたパンダ全4頭が6月下旬に返還されたことが影響したとみられる。8月については、南海トラフ地震臨時情報が発表された前年より上回った。
搭乗率は68・3%。3往復とも現在の機材(165席)に大型化された20年10月以降、最高だった24年度の66・5%を超えた。
県は、機材のさらなる大型化や、より遠方からの国際便誘致につなげようと、滑走路を現状の2千メートルから2500メートルに延伸する構想を持っている。事業費への補助を国に申請するには一定以上の利用者数が求められるため、定期便利用者を24年度から年間2万人ずつ増やして29年度に30万人に到達させて、定期便の4往復化を目指している。
県は25年度に引き続き、県庁を挙げて空港利用を呼びかけるほか、比較的利用者が少ない時間帯の便の新たな利用促進策を検討している。また、空港を身近に感じてもらおうと、滑走路などの映像をライブ配信するための整備事業なども進めている。
県の担当者は「利用者数の年間2万人増には届かなかったが、引き続き利用促進に取り組んでいきたい」としている。
県は滑走路を延伸する場合の空港施設の配置や、延伸する方向などを示す基本計画について、今夏の策定を目指している。
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25年度は、チャーター便を含めた利用者数も過去最多で24万3642人。これまで最多だった24年度の23万9259人を超えた。
