カニエ・ウェストKanye West attends the Balenciaga Spring 2023 Fashion Show at the New York Stock Exchange on May 22 2022 in New...

Photo: Gotham/GC Images

イェことカニエ・ウェストをヘッドライナーに起用したことで、主要スポンサーが撤退するなど物議を醸していたイギリスの野外音楽フェス、ワイヤレス・フェスティバル。カニエがイギリス政府により入国を拒否されたことを受け、正式に開催中止となった。フェスティバルは4月7日(現地時間)、「英内務省がカニエの入国を禁止したため、開催中止を余儀なくされた」とインスタグラムを通じて発表。チケット代は自動的に全額払い戻されるという。

カニエはこの数年、Xに反ユダヤ主義的な発言を繰り返したほか、ナチスの象徴である鉤十字をデザインしたアイテムの販売、「ハイル・ヒトラー」という楽曲を収録するなど、問題行動が相次いだ。2026年1月に『The Wall Street Journal』を通じて謝罪するとともに、双極性障害の症状が不適切な言動を招いたと説明。

「当時の言動を深く後悔するとともに恥じている。説明責任と治療、そして意味のある変化に専念する」と誓っていたが、7月に開催予定だったワイヤレス・フェスティバルが彼の起用を発表すると、ペプシやディアジオとロックスター、ペイパルがスポンサー撤退を表明。キア・スターマー英首相も懸念を表明するなど、波紋を呼んだ。『BBC』によれば、英内務省は電子渡航認証ETAを申請したカニエに対し、公共の利益に資さないとして拒否したそうだ。

ワイヤレス・フェスティバルは『BBC』を通じて声明で、「イェの起用にあたっては例年同様、事前に複数の関係者と協議を行ったが、その時点で問題を指摘されることはなかった」と弁明。「反ユダヤ主義は、いかなる形であっても忌まわしいものであり、我々はこれらの問題が人々に及ぼす現実的かつ個人的な影響を認識している。カニエ自身も言葉だけでは不十分であると認めているが、それでもイギリスのユダヤ人コミュニティと対話を始めるチャンスが与えられることを望む」とした。