イラン軍が2022年に公開した写真。イラン軍最高司令官アブドルラヒム・ムーサヴィ少将と軍参謀総長モハンマド・バーゲリー少将がイラン国内の場所不明の地下ドローン基地を訪れた様子。バーゲリー少将は昨年6月、ムーサヴィ少将は今年2月、ともにイスラエルの空爆により死亡している(写真:Iranian Army ofisu via zuma puresu Wire/共同通信イメージズ)

[ロンドン発]ドナルド・トランプ米大統領の対イラン大規模攻撃「エピック・フューリー作戦」開始から5週間経ってもなおイランは壊滅とは程遠い軍事力を保持していることが、米CNN(4月3日付)が独自に入手した最新の米国情報評価で分かった。

広大な地下トンネル・ネットワークを持つイラン

 ミサイル発射台の約半分、自爆型ドローン(無人航空機)も当初備蓄の約半分の数千機規模が残存。ホルムズ海峡を脅かす沿岸防衛巡航ミサイルの相当部分は無傷で、「イランのミサイル、ドローン発射能力は激減し、残りわずか」と喧伝するトランプ氏の見解とは大きく食い違う。

 イランは数十年にわたり広大な地下トンネル・ネットワークを構築してきた。米・イスラエル連合軍は1万2300カ所以上の標的を攻撃し、トンネル坑口を穴だらけにした上で復旧用重機を狙い撃ちにしてきた。しかし地下深くに守られた発射台は完全には破壊されていない。

 トンネル坑口の一部は崩落物で埋没してアクセス不能だが、イラン軍はミサイルを発射後に移動式発射台の場所を迅速に動かし隠すことに成功している。米軍がイエメンの親イラン武装組織フーシ派に苦戦したのと同様に位置を把握するのが難しい状況を生み出している。