発表日:令和8年4月3日
県立中央博物館

香取神宮(香取市)が所蔵する文書群である「香取神宮文書」について、令和8年3月26日付けで、重要文化財に指定するよう文部科学大臣に対し国の文化審議会による答申がありました。

県立中央博物館(千葉市)では、現在開催中のトピックス展「式年神幸祭(しきねんじんこうさい)記念 香取神宮展」で、今回答申の対象となった資料の一部を展示しています。中世に行われていた式年遷宮(しきねんせんぐう)の様子を今に伝える貴重な資料をぜひこの機会にご覧ください。

開催日時

令和8(2026)年3月14日 (土曜日)
から令和8(2026)年5月31日 (日曜日)
開館時間:午前9時から午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日:月曜日(ただし、5月4日は開館)、5月7日

開催場所

内容

展示室の様子の画像
展示室の様子

トピックス展「式年神幸祭記念 香取神宮展」
開催概要

毎年4月15日に神幸祭を行う香取神宮(香取市)では、12年に一度、午年(うまどし)に特別な祭礼「式年神幸祭」を行っています。祭礼を記念した本展示では、「式年神幸祭とは何か」という視点から、例年開催される神幸祭や、香取神宮と関連する周辺地域にも目を向け、その歴史について紹介するとともに、令和7年度新たに県立中央博物館が香取神宮から寄託(きたく)を受けた千葉県指定有形文化財の神宝(しんぽう)を展示しています。

展示中の新指定資料について

重要文化財指定の答申を受けた香取神宮文書のうち、本展では、本所古文書に収められた1通を展示しています。

資料名 弘安九年六月日「国宣写(こくせんのうつし)」※(本所古文書)

時代 弘安9(1286)年

所蔵者 香取神宮

※国宣とは、主に中世に出された古文書様式の一つです。本文書は、鎌倉期に執り行われていた香取神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)に関する上皇の命令を伝えるもので、ほぼ同時期に作成された写しであると考えられます。

 

なお、原資料が今回答申の対象となった「正和五年二月日『大禰宜実長訴状写(おおねぎさねながそじょううつし)』(本所古文書)」(正和5(1316)年)についても、写真パネルで展示しています。

資料公開期間の変更について

重要文化財指定の答申を受けて、資料保存のため、展示資料の公開期間を変更します。

資料名 弘安九年六月日「国宣写」(本所古文書)

公開期間(変更前) 令和8年5月31日(日曜日)まで

公開期間(変更後) 令和8年5月10日(日曜日)まで ※令和8年5月12日(火曜日)以降は、写真パネルを展示します。

重要文化財の概要(※文化庁指定答申資料より)

香取神宮文書(かとりじんぐうもんじょ)(567通) 15巻、12冊、2幅、143通

附(つけたり)  香取神宮古文書写(かとりじんぐうこもんじょうつし)(4通) 4巻

所有者 宗教法人香取神宮 千葉県香取市香取1697-1

法量 省略

時代 平安から明治時代

香取神宮文書は、下総国一宮(しもうさのくにいちみや)であった香取神宮(香取社)の旧社家(しゃけ)等に伝来した香取文書のうち、現在、神宮が所蔵する文書群である。香取文書は、中世東国史研究上の重要史料であり、本文書はこのうちの最もまとまった一括である。

鎌倉から室町時代の中世文書を主体とし、中核となる本所古文書(ほんじょこもんじょ)は社殿造営や社領に関する文書、公武発給の文書※1 を含み、下総国一宮としての地位の高さを示すものである。売券(ばいけん)類※2 も充実しており、東国中世社会の実態を伝える希有な史料となっている。また、本文書からは江戸時代後期以降の当該地域における史料保存の試行的な取り組みをうかがうことができる。

本文書は、神社史や地域社会史、経済史、法制史、古文書研究上の貴重な史料が数多く伝存しており、学術的価値が高い。また、中世史研究上のみならず、アーカイブス学上においても重要である。

※1 公武発給の文書 当時の朝廷や幕府から出された文書

※2 売券類 土地売買の記録

「本所古文書」の画像

本所古文書(画像提供:千葉県教育委員会)

「千葉満胤禁制」の画像
千葉満胤禁制

「香取社大禰宜大中臣長房避状」の画像
香取社大禰宜大中臣長房避状

(画像提供:JSPS科研費 20K00941研究代表者都留文科大学特任教授 鈴木哲雄)

※今回展示している資料とは異なります。

(参考)関連ページリンク

費用

入館料 一般500円、高校生・大学生250円
※中学生以下・65歳以上・障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1人無料

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