ブラジルサッカー連盟(CBF)は昨年5月、ついにカルロ・アンチェロッティを代表監督に迎えることに成功したが、「史上最高の監督」がわずか1年余りでセレソンを本当に世界王者へと導けるのかについては、依然として疑念が残っている。 

ブラジルにはハフィーニャやヴィニシウスを含むビッグネームの選手が確かにいるが、CONMEBOL予選では3分の1の試合に敗れて5位に終わり、ロシア2018とカタール2022の両大会で準々決勝敗退となった南米勢には、以前から憂慮すべき一体感の欠如が見られる。

フランスとの親善試合で意気消沈する敗戦を喫した後、多くのサポーターや元選手が34歳のネイマールをW杯メンバーに入れるべきだと声を上げていた事実は、現有のアタッカー陣に対する信頼の薄さを如実に物語っている。そうした状況を踏まえると、アンチェロッティとしては本大会でセンターフォワードの誰かが爆発してくれることがぜひとも欲しいところで、火曜日のクロアチア戦で士気を高める勝利の中、代表初ゴールを記録したイゴール・チアゴが、いまや最有力候補に見える。 

ブラジルはモロッコ、スコットランド、ハイチを含む厄介なグループを無難に突破するだけの力はあるはずだが、アンチェロッティがヴィニシウスに、代表でも遅ればせながらレアル・マドリーでのフォームを再現させられない限り、あるいはエステヴァンが北米で「新ネイマール」としての評判に見合う活躍を見せない限り、準々決勝を超える姿を想像するのは難しい。