中東情勢の影響で一気に高騰!ドイツのガソリン事情

ミュンヘンの桜の名所のひとつ、オリンピック公園の桜も少しずつ開花し始めて、本格的な春の訪れが待ち遠しいですが、季節の変わり目の三寒四温が繰り返される気候に惑わされる日々のドイツです。中東情勢が不安定になった2日後から、一気にドイツのガソリンの価格が高騰しました。ちょうど時を同じくしてモータースポーツシーズンが開幕し、長距離をドライブして取材に出かける身としては、非常に厳しい価格です。ここ最近は政府が価格の変更を1日に1度のみとしてくれたものの、通常なら1日に何度も価格の変動があるドイツのガソリンスタンドですから、値上げの回数を制限してくれただけでちょっとだけですが気分的に違うのも確かです。

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日本の「リッター200円」が羨ましい? ドイツと日本の価格差

日本で「1Lが200円へ」とガソリン価格高騰の報道を見聞きしますが、安くてちょっとうらやましくもあります。ドイツに比べると約半額ですからね。ガソリンの価格は店舗によっても若干価格は違いますが、この日はニュルブルクリンクへ向かうために自宅近所のガソリンスタンドで満タンに給油して向かいました。1Lが2.20ユーロ(約405円)でした。満タン入れないとニュルブルクリンクまで(約533km)辿り着きませんし、なんなら手前でもう1度給油をしないといけない場合が大半です。

ここ最近のアウトバーンのサービスエリアの価格。

日本とヨーロッパのガソリンのオクタン価が若干違うのですが、「Super E95」が一般的で日本ではハイオク車に給油するオクタン価のガソリンですが、ヨーロッパではレギュラー的な存在です。同じように「Super E10」というバイオエタノールが10%配合されたものもあり、E95より若干お安めで、基本的にどちらを入れても大丈夫です。
超高級車を所有されている方には「Super Plus」というハイオクガソリンになり、さらに高額となってしまいます。最近のドイツではE95が2.10ユーロ前後(約380円)と恐ろしい価格となっています。

国境を越える「給油ツーリスト」と税金だらけの価格設定

近隣国のチェコやポーランド、ベルギー、ルクセンブルク、オーストリアはドイツほどにぼったくり価格に値上げしていないこともあり、国境近くにお住まいの方は隣国へ給油に行けて羨ましい限りなのですが、私の住む街から一番近くのオーストリアまでは約100kmですので、給油だけに行くのは現実的ではありません。
しかし、ドイツナンバーのクルマがこぞって給油タンクを持って給油しに行くので、国境の検問で止められたりするようです。また、スロバキアでは給油をしに来る外国ナンバーは30Lまでと規制を始めました。ドイツ語では給油のために国境を超えることを「Tanktourist(給油ツーリスト)」と呼ばれています。

ドイツの毎日のニュースのテーマに上がるのがガソリン価格。ちょうど、ドイツの公営放送今日のARDのTagesschauというニュース番組でガソリン価格の内訳を報道していて興味深く観ました。

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