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大河ドラマ「豊臣兄弟!」滋賀でトークライブ 吉岡里帆、白石聖が役への思い語る

滋賀県米原市の滋賀県立文化産業交流会館で3月29日、現在放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」のトークライブが開催された。会場には、慶役を務める吉岡里帆と、直役を演じた白石聖が登壇。丹羽長秀役の池田鉄洋が司会を務める中、ドラマの舞台裏や役作りの苦労、そして主演の仲野太賀演じる「小一郎」への思いを熱く語り合った。

 

吉岡は、自身が演じる慶という人物について「慶はミステリアスで影のある女性です。直さんと小一郎の恋は純粋で、直さんは小一郎とともに“土”を分かち合っています。一方、慶は武家の娘として育っているので、生死を身近に感じ、小一郎の武士としての痛みを共有できる人物だと思います。序盤は不穏な人物と思われるような描かれ方なので、視聴者の皆さんに受け入れていただけるのかなと緊張していますが、ぜひ先の放送回まで観ていただきたいと思います」と、複雑な立ち位置にあるキャラクターへの心境を吐露した。

 

また、役作りに関しては「人物としては存在したものの、史実がほぼ残っていない。お墓も見つかっておらず、慶という人物はどこかでさまよっていて、早く見つけて欲しいと思っているのではないかなと感じています。史実が少ない中、まずは秀長について勉強をすることで、その周りにどういった人がいたか分かるような気がしています」と、歴史の隙間を埋めるような独自の視点を見せた。

 

一方、ドラマ前半を彩った直を演じた白石は「直はオリジナルキャラクターなので人物像に正解がありません。脚本家の八津さんの描いた直がすばらしかったので、台本を読んで受け取った彼女のイメージを、なるべくそのまま落とし込んで出すことが一番大切なのではないかと思いました。直という人物がなぜ『豊臣兄弟!』に必要なのかを考えたときに、小一郎が農民から侍を志すようになったスタートの部分を形づくるピースとして、必要な成分の一つだったのかなと思います」と、作品における自身の役割を分析した。

 

二人が口を揃えて称賛したのは、仲野太賀が演じる主人公・小一郎(豊臣秀長)の魅力だ。吉岡は「今まで豊臣秀長が、大河ドラマの主人公にならなかったのが不思議です。令和の時代に見ても、ちゃんと心打たれる、一番正しいリーダーで、秀吉が天下を取るまでいちずに支えたことに強い信念を感じます。その小一郎を太賀さんが演じることで、非常に愛嬌のあるキャラクターになっていると思います」と絶賛。

 

白石もこれに同意し「小一郎の平和的に問題を解決してくれるところや、柔軟な考え方ができるところに直は惹かれていて、その才能を誰よりも信じていたと思います。小一郎は笑顔がやっぱり素敵なんですよね。彼の笑顔を見ていると、不安な気持ちがほぐれていくような感覚がありました。直にとって、中村から出ていくことは人生の賭けでしたが、小一郎がそばにいると安心感を得られていたのではないかと思います。太賀さんがそのような小一郎を体現してくださっていたおかげで、私も直として、小一郎に気持ちをまっすぐ向けて演じることができました。小一郎のあの笑顔が大好きです」と、撮影を振り返った。

 

物語は今後、吉岡演じる慶が本格的に登場する新展開を迎える。白石は吉岡に対し「第12週の予告映像で、ついに慶さんが登場されて、ミステリアスな雰囲気を感じたのですが、慶さんがどんな人物なのか、これからどのように物語に関わっていくのか、そして小一郎との夫婦像がどう描かれていくのかをイチ視聴者として楽しみにしています」と期待を寄せた。

 

最後に吉岡は会場に向けて「兄弟、家族の愛を深く描いている人間ドラマとして、この後どんどんおもしろくなっていきます。そのおもしろさにさらに重厚感も出てきて、最終話まで観ていただくと、歴史に残る作品だったんだなと感じていただけると思います」と語り、さらに「直さんはもう出てきませんが、直さんの残した言葉が、この後の話でも受け継がれていくのでそこにも注目してご覧ください」と見どころを語った。

 

白石も「直がドラマから退場してもなお、イベントで作品についてお話しする機会をいただき、会場の皆さんとこうして一緒の時間を過ごすことができてうれしかったです。直は亡くなってしまいましたが、物語が進んでいっても、直のことを皆さんの心のどこかに置いていただけたらうれしいです。本日はありがとうございました」と締めくくり、惜しみない拍手の中でイベントは幕を閉じた。

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村上潤一
テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当