日本に避難してきたウクライナの高校生力士が、卒業の日を迎えました。

夢の実現に向かってこの春、新たなステージに進みます。

【NIB news every. 2026年3月13日放送より】

◆ウクライナから家族と離れ日本へ「好きな相撲にのめり込む」

(アナウンス)
「チュグン・エゴール」

長崎鶴洋高校の3年生で、ウクライナ出身のエゴール・チュグンさん。

戦火を逃れ、長崎で過ごしてきた3年間の思い出を胸に、巣立ちの日を迎えました。

(エゴール・チュグンさん)
「いい思い出ばかり。みんなありがたい」

高校では、相撲部に所属。

この日は、大分県から訪れていた高校との合同稽古です。

体を激しくぶつけ合う相撲は、常にケガを伴いますが、“休むよりも大好きな相撲をしたい” と、ひたむきに日々の稽古に取り組んできました。

3年前の2023年11月、ロシアによる侵攻が続くウクライナから、家族と離れて1人日本にやってきたチュグンさん。

相撲はウクライナでその面白さに魅了され、13歳の時にはアマチュア相撲のウクライナ代表に選ばれたそうです。

身長188センチ、体重は165キロ。

恵まれた体格ですが、足の運びやふんばりなど相撲の基礎はまだまだ…。

体を大きく使った四股を繰り返し、足の動きを丁寧に。

そしてスムーズに。

強い力士になるための「力」と「技」に、磨きをかけてきました。

(髙橋 修 監督)
「緊張しなくていいからリラックスね。リラックス」

2年生の県高総体では、個人戦の「100キロ以上級」で優勝。

去年3月の全国選抜では、個人戦の無差別級で5位に入賞。

そして3年生で迎えた去年6月の県高総体では、団体戦で42年ぶりの優勝と目覚ましい成績を残しました。

今では、社会人の全国大会で優勝経験もある髙橋 修監督との取り組みでも “前に出て” 対等に渡り合えるように。

(髙橋 修 監督)
「来日当初は本当にただ大きいだけのイメージだったが、上手に自分の体をコントロールできる筋力が付いてきた。
レスリングスタイルで投げに頼る相撲だったが,相撲の基本は前に出ること。
なので そこの重要性、 “彼自身 前に出ることが1番強い” ということを分かってきた」

成長は、相撲以外にも…。