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2026年3月29日 15:00

ものづくりの新たな可能性を探る 秋田公立美術大学が鹿角市の鉄工所と連携 地域企業の技術と美大の発想を結ぶプロジェクト 秋田

秋田公立美術大学の学生が鹿角市の鉄工所で制作現場を体験し、その経験をもとに新製品を作りました。

鉄を知り尽くした職人の確かな技術と、美術大学ならではの柔軟な発想を融合させた取り組みとして、新たなものづくりの可能性を探る試みとなったということです。

秋田公立美術大学は、2024年度に鹿角市の柳澤鉄工所と連携して新製品開発プロジェクトを始めました。

大学でプロダクトデザインを学ぶ学生が鉄工所の製作現場を体験し、その経験をもとに美大生ならではのユニークな発想とデザイン能力で新製品を提案するというプロジェクトです。

学生や教員が合宿形式で鉄工所を訪れ、制作現場での体験を通して素材の特性や製造工程への理解を深めながら、約2年間ディスカッションと試作を重ねてきたといいます。

従来の発想にとらわれない、新しい製品のアイデアを検討してきた学生たち。

鉄を扱う職人の確かな技術と、美術大学で培われる自由な発想やデザインの視点を掛け合わせた製品開発を目指したプロジェクトの中で、9点の新製品の試作品が完成しました。

秋田公立美術大学 ものづくりデザイン専攻4年の藤澤穂香さんは、現場での体験をもとに、小物置きと卓上ランプスタンドを試作・提案しました。

藤澤さんは、「鉄工所の制作現場での体験を通じて、鉄という素材に対するイメージが大きく変わりました。実際のものづくりの現場を知ったことで、鉄の魅力を活かした製品を考えることができました」と話しています。

プロジェクトを担当した秋田公立美術大学 ものづくりデザイン専攻の柚木恵介准教授は、プロジェクトの意義について「高い技術を誇る柳澤鉄工所と美大との連携により、新たな製品を生み出すことができた。このような取り組みは、秋田県内の他の事業者とも十分に可能であり、地域の企業と大学が協働することで、ものづくりの新しい可能性を広げていきたい」と語ります。

秋田公立美術大学では、今回の実績をいかし、地域企業の技術とデザイン教育を結びつけ、新たな価値を生み出す取り組みを今後も進めていきたいということです。

最終更新日:2026年3月29日 15:00

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