人と被らないクルマがいい イタリアのブランド『PT TORINO』の正規輸入代理店PT JAPAN社長、鈴木雄一朗さんの小さな愛車とは

人と被らないクルマがいい イタリアのブランド『PT TORINO』の正規輸入代理店PT JAPAN社長、鈴木雄一朗さんの小さな愛車とは

海外ブランドのインポーターである鈴木雄一朗さんが選んだのは、3代目スマート・フォーツー。奥様も運転しやすいコンパクトさをもちながら、大きなスーツケースも入る。使い勝手だけではない、その魅力とは?
ミラノで見た景色
イタリアのブランド『PT TORINO』を展開する正規輸入代理店PT JAPANの社長を務める鈴木雄一朗さんにとってスマートの想い出は、仕事でよく訪れるミラノの街とともにある。

「向こうは本当にスマート率が高くて、おしゃれな人たちが狭いミラノの街をスイスイと走っていく。知り合いでも乗ってる人が多くて、なんとなく良いなと思ってました」

その後、奥様も運転できる小さなクルマが欲しいという話になったとき、どうせなら人と被らないクルマがいいと購入したのが、2016年に3代目スマート・フォーツーに0.9リッターターボ・モデルが追加された際に登場した限定車、スマート・フォーツー・ターボ・マット・リミテッドだった。

「本当はカブリオレ・モデルが欲しかったんですが、それだとスタンダードかブラバスしか選択肢がない。しかも好みのマットブラックとなるとブラバスしかないのですが、高いしモノ自体が少ない。だったら開かないけどガラスルーフが付いているターボ・マット・リミテッドで良いかということになりました」
一緒に歳を重ねたい
以来9年間乗り続けたスマートのオドメーターは現在5万km。もう1台クルマを所有しているものの、普段使いとして年間4〜5000kmのペースで走っているという。

「近所の移動が多いですが、都会だとコンパクトで駐車場に困らない。でも中に入ると小さいクルマに乗っている感じがないんですよ。ガラスルーフで明るいし中も広い。実は一番大きい104リッターサイズのリモワのスーツケースも横に立てればラゲッジスペースに載るんです」

そう言われて見ると、わずか全長2760mmの車体に快適装備から小物入れまで、日常づかいに必要なモノがすべて効率的に収められているパッケージングに改めて驚く。

「スマートって生意気にリアタイヤが太くて、RRらしい加速感を味わえるんですよ。トラブルもチップの不良でエラー表示が出ただけ。ディーラーからも“10万km 乗りましょう”と言われてます」

そんなスマートには、この9年の間に鈴木さんによって、いくつかのモディファイが加えられている。

「プラ製のシフトが気に入らなくて、ブラバスのレザー製に変えたんです。サイドブレーキもブラバス。人には“なんちゃってブラバス”って言われるけど、日頃手に触れる部分って大事ですからね」

実はそこにも鈴木さんのモノ選びのフィロソフィーが息づいている。

「オーセンティックで普遍的なデザインが好きなんです。変わらない良さというのかな。そういうものを所有して、手入れして、一緒に歳を重ねていく感じが好きですね。靴でいうと『ジョンロブ』とか。そういう意味ではスマートもパネルは樹脂でちゃちいけど。乗ってみたら質実剛健で肌に合う感じがある。10万km乗るつもりだけど、程度が良いのがあったら買って取っておきたい。そのくらいお気に入りです」

文=藤原よしお 写真=岡村昌宏

(ENGINE2026年1月号)