
米航空宇宙局(NASA)のテラ衛星が2025年2月5日に撮影した自然色画像。イラン南部とパキスタン南西部のマクラン地域(中央)、ホルムズ海峡(左)、オマーン北部(下、2025年2月5日撮影)。(c)AFP PHOTO / NASA
【AFP=時事】イラン革命防衛隊は27日、エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡を通過しようとした船舶3隻を追い返したと発表し、「敵国」と関係のある港湾と行き来する船舶については同海峡の通航を禁止していると付け加えた。
革命防衛隊は傘下のニュースサイト「セパ・ニュース」と通じて発表した声明で、「けさ、堕落した(ドナルド・トランプ)米大統領がホルムズ海峡は開放されているとうそをついた後、外国籍のコンテナ船3隻が革命防衛隊海軍の警告を受けて引き返した」と述べた。
「目的地がどこであろうと、どの航路を通ろうと、シオニスト(イスラエル)と米国という敵国の同盟国および支援国に属する港湾との行き来は禁止されている」と付け加えた。
この措置は、世界で海上輸送される原油と液化天然ガスの5分の1が通過するホルムズ海峡を、どの船舶が通過できるのかをめぐり、新たな疑問を投げかけている。
大手海運専門誌ロイズ・リストのアナリストによると、イランは最近、ララク島を迂回(うかい)するルートで船舶34隻のホルムズ海峡通過を許可した。同誌はこのルートを「テヘラン料金所」と呼んでいる。
ロイス・リストによると、これらの船舶のほとんどはギリシャと中国の船で、他にインド、パキスタン、シリアのものも含まれていた。
データ分析企業ケプラーは、中国海運最大手の中国遠洋海運集団(コスコ・グループ)のコンテナ船2隻が27日にホルムズ海峡通過を試みたが、途中で引き返したことを確認したと明らかにした。
ケプラーのデータアナリスト、レベッカ・ガーデス氏は声明で、「これらの動きは、状況が依然として極めて不安定であることを示唆している」と述べた。
この2隻は、2月28日の米イスラエルによる攻撃をきっかけに中東紛争が始まって以来、ペルシャ湾内に足止めされていた。
革命防衛隊の声明で言及された3隻の船主・船籍は明らかにされていない。
トランプ氏は26日、イランが交戦終結に向けた交渉に真剣に取り組んでいることを示す「贈り物」として、石油タンカー10隻のホルムズ海峡通過を許可したと主張した。
ロイズ・リストの上級アナリスト、ブリジット・ディアクン氏は27日、AFPに対し、「専門的な船舶追跡システムではそのような動きは確認されていない」と説明。
「制裁対象となっているイラン産原油を輸送する、いわゆる『影の船団』のことを指しているのでなければ、彼(トランプ氏)の言っていることは全く理解できない」と付け加えた。
【翻訳編集】AFPBB News
