中国、架空ビジネスSNSアカウントでNATOやEUの機密情報収集か 情報筋

中国国旗(2025年4月14日撮影)。(c)Hector RETAMAL/AFP

【AFP=時事】中国が、北大西洋条約機構や欧州連合機関の職員から機密性の高い情報を収集するために、偽のビジネスSNS「LinkedIn(リンクトイン)」のプロフィルを使用していたと、欧州の安全保障関係者が27日、明らかにした。

この作戦は中国国家安全省が主導したとされており、架空アカウントを通じて軍事同盟やEUの数十人の職員を標的にしていたと、匿名の関係者がフランスとベルギーのメディア報道を認める形で述べた。

リクルーターを装った中国のスパイは、まずは有償のレポートを依頼し、その後、非公開情報や機密情報の提供を求めることがあった。

特に活動が活発だった偽プロフィルの一つは「ケビン・チャン」という名前を使い、「オリエンタル・コンサルティング」という架空の香港企業の代表を名乗っていたという。

また、フランス、ベルギー、英国などの職員らは、報酬として数百ドル、場合によっては数千ドルを受け取っていたとされている。

ベルギーのアヌリス・フェルリンデン司法相はAFPに対し、「数年にわたり、世界中のさまざまな公務員、学者、その他の影響力ある人物が、後に中国の情報機関のエージェントであることが判明した人物から接触を受けていた」と語った。

この作戦によって「多くの重要な情報や機密情報が中国に渡った可能性がある」とフェルリンデン氏は付け加えた。

関心が持たれていたトピックには、EUによる対中制裁やその他の対中措置、さらに台湾関連を含むNATOのアジア戦略だったと伝えられている。
【翻訳編集】AFPBB News