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今年の春闘では物価高や人手不足を背景に、多くの企業で賃上げが決まりました。しかし、滋賀県大津市では公立幼稚園の先生の“賃下げ”が議論されていて物議を醸しています。なぜ今、“賃下げ”なのでしょうか?
【画像を見る】「なんでなん」“賃下げ案”にSNSでは悲嘆の声
■「働いている方を馬鹿にしている」幼稚園教諭の“賃下げ案”
「未来ある子どもにお金かけられないの、なんでなん」
「働いている方を馬鹿にしている」
2月下旬から、SNS上にこんな投稿が相次いでいます。
物議を醸しているのが…
大津市 佐藤健司 市⻑(2月19日 大津市議会局HPより)
「幼稚園教員の給与月額の見直しなどを行う」
2月、滋賀県の大津市議会に提出された条例案。公立幼稚園教諭の実質的な“賃下げ”が盛り込まれています。
幼稚園児の保護者
「幼稚園の先生になる方が減ってしまうのは困る」
大津市民
「目指している方向がどこなのかわからない」
■保育士確保のため…背景にある2年連続全国最多の“待機児童数”
なぜ今、“賃下げ案”が浮上したのか。
背景には、大津市が抱える”ある事情”があります。
市内の保育園に子どもを通わせている保護者に話しを聞くと…
保護者
「待機児童が結構いると言われた」
「3人目が0歳なんですけど、3人目を(保育園に)いれるのが待機児童でどうなるかという感じ」
大津市の2025年4月時点の待機児童は132人。2年連続で全国最多になっています。
その要因とされるのが「子育て世代の流入」。
大津市は地価が比較的手頃で、京都や大阪へのアクセスも良いため、子育て世代が増加。0歳から預けられる保育園のニーズが高まっているのです。
こちらの保育園では毎年、春の時点でほとんどのクラスに空きがないといいます。
保育園の園⻑
「預かりたくても預かれない状況がある。全体的に先生が足りないのが大きな原因」
今以上に子どもを預かるには保育士を増やす必要がありますが、確保が難しい状況が続いています。
■年収最大40万円減の可能性も…幼稚園教諭と保育士の一本化
そこで「保育士不足」を解消しようと市が打ち出したのが「教育保育職」の導入です。
