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5min2026.3.24
【PR】自然体の、カナダへ

バンクーバーの広大なスタンレーパークは街の中心部と隣り合わせ Photo: Destination Vancouver / Coast Mountain Photography
クーリエ・ジャポン(PR)
Text by Yuki Fukaya
コロナ禍が明けて以来、「カナダの、その奥へ──。」と銘打って、奥へ奥へと分け入ってきた。だが、振り返ってみて、はたと気づいたのだ。カナダの「入口」にまだ到達していない日本からの旅人がそれなりにいると──。
そこで今回は、日本人にとって北米大陸の「玄関口」となってきた、カナダの都市バンクーバーに立ち戻ってみようと思う。
日本からみて太平洋の対岸にあるブリティッシュ・コロンビア州で最大の都市が、バンクーバーだ。港湾都市としてはカナダ最大なだけあって、さまざまな民族や文化が入り交じり、活気に満ちている。
1887年にバンクーバー・横浜間の太平洋航路が就航すると、日本人も多く移住し、港の近くには日本人街ができた。飛行機で行く時代になってからも、日本からの直行便が毎日運航されている北米大陸の主要都市のなかでは、バンクーバーが最も近い。
カナダ第一の航空会社「エア・カナダ」の直行便だと、東京からバンクーバーまでの飛行時間は8時間ほどしかないので、本当に近い。
バンクーバーは2026年FIFAワールドカップ開催地の1つにもなっているので、この都市の名を耳にする機会はまた増えるはずだ。
こう書くと、横浜や神戸のような開けた港湾都市という印象を受けるかもしれない。だが、そうした日本の代表的な港湾都市には見られない光景がバンクーバーにはある。巨木がそびえる原生林と街があちこちで隣り合わせになっているのだ。
私はこの美しい都市で数年間暮らしたことがある。住んでいた当時は、ブリティッシュ・コロンビア州立大学(UBC)の周辺の森を散歩し、浜辺で友人たちと長い時間を過ごし、広大なスタンレーパークの周りをよくサイクリングした。
だが、そのころの私は、「森を見て木を見ず」だったようだ。最近、バンクーバーのいろいろな巨木と濃密に触れ合う体験をしたカナダ観光局の半藤将代さんの話を聞いて、そう思ったのだ。

バンクーバーでの巨木体験について熱く語るカナダ観光局の半藤将代さん
州立大学で木登り?
半藤さんは、どんな「巨木体験」をしてきたのか。まずは、UBC植物園で木登りだ。大の大人が木登り? だが、聞けば、高さが50メートルほどもあるベイスギに登ったというではないか。
半藤さんはそもそも高所恐怖症で、子供のころには木に登っても怖くてすぐ降りてしまった経験もあるので、絶対無理だと思ったそうだ。だが、ロッククライミングで使うようなロープやハーネスを装着し、3つもバックアップがあるから「世界一安全」だとガイドのトム・ザドルスキに諭され、恐る恐る登ることに──。

こんな本格的な木登りが大学キャンパス内でできるとは!
最初はセミのように木にしがみついていたが、上に行くにつれ、地面が木々の葉に隠れて見えなくなり、怖さが薄らいでいったという。さらに上へ上へ登っていくと、森から頭ひとつ抜けた高みに達した。UBCのキャンパスは三方を海に囲まれているので、木のてっぺんからは海も一望できた。
枝に腰かけて鳥瞰していると、遠くのほうに、同じくらいの高さの巨木が見えた。この巨木とあの巨木はふだん会話しているのだろうかと、いろいろなことを想像したと半藤さんは嬉しそうに語る。
高所恐怖症の人でさえ、こんな本格的な自然体験が気軽に、しかも安全に楽しめるところが、いかにもバンクーバーらしい。
私はUBCキャンパス内にある大学院に通っていたが、植物園で木登りができるなど初耳だった。調べてみると、トムが立ち上げた「カルティバラ」が2025年5月から提供している新しいアクティビティであることがわかった。バンクーバーを再訪したら、ぜひ巨木に登ってみよう。
50メートルの巨木のてっぺんからは何が見えたのか
ちなみにUBC植物園には、州都ビクトリアで客死した新渡戸稲造を記念した「新渡戸記念庭園」という日本庭園もあるので、木登りの前後に立ち寄るのもよさそうだ。
スタンレーパークで古代樹に触れる
バンクーバーの「中庭」ともいえる、広大なスタンレーパークには、太古の原生林が残っている。
こうした原生林のなかでも最古級・最大級の木々を特定し守ろうと「バンクーバーの古代樹」という団体を立ち上げたコリン・スプラットがガイドする散策ツアーにも、半藤さんは参加した。
半藤さんが古木や巨木に興味を持ったそもそものきっかけは、UBCのスザンヌ・シマード教授の著書『マザーツリー 森に隠された「知性」をめぐる冒険』だった。その著書で、巨木は地中のネットワークのハブであり、周りの若い木々を助ける役割を担っていることを知ったという。
スタンレーパークには樹齢1000年以上の木がたくさんあった。コリンに導かれてカナダ最古とされる楓の木にも触れることができた。半藤さんがコリンから聞いたところによると、バンクーバーは昔から「巨木観光」の名所だったそうだ。
ガイドのコリンはもともとミュージシャンだったが、現在は「巨木の探究者」であり、BC州の巨木委員会の一員でもある。このコリンが、まさに自然体のカナダ人で、とても面白く、熱いキャラクターだったと半藤さんは語る。
情熱をもって、突き詰めていることをシェアしつつ、自然とのつながり方、遊び方を教えてくれるガイドがいるからこそ、自然体験もがぜん面白くなることにも気づいたという。
スタンレーパークで巨木について語るコリン
私がバンクーバーに住んでいたころは、スタンレーパークを外周したり中を横切ったりするサイクリングコースはよく通ったが、原生林や巨木にはさほど注目していなかったと思う。やはり、こうした熱いガイドが導くツアーに参加することで、新しい世界が開けてくるという面はあるだろう。
カナダ人の多くは小さいころから、自然との向き合い方を学び、自然のなかでの遊び方も心得ている。そんなカナダ人の手引きによる自然体験は特別なものだと半藤さんも語っているが、その通りだと私も実感している。
自然に遊ぶ、カナダ20選
そのような自然体験は、カナダの至るところでできる。とはいえ、カナダは広大だ。どこから始めればいいのか迷ってしまう人のために、カナダ観光局が、「自然に遊ぶ、カナダ20選」を提案している。
カナダに旅するならば、冒険にチャレンジして(半藤さんが巨木に登ったように!)、自然の懐に飛び込んで、日本とは違う自然とのつながり方を体験してもらいたいとの願いがこの20選には込められている。
とくに印象に残っている場所はあるかと半藤さんに聞いてみたところ、2つの自然体験を挙げてくれた。ひとつが、カナディアン・ロッキーで体験した森林浴だ。
森林浴という言葉は日本発祥で、そのまま英語にもなっているが、カナダならではのShinrin-yokuというものがあるようだ。その自然体験で得たものについては、ご本人が現地レポートしているので、ぜひご覧いただきたい。
もうひとつが、ブリティッシュ・コロンビア州の太平洋沿岸に広がるグレート・ベア・レインフォレストで「スピリットベア」に出会った体験だ。
スピリットベアとは、クロクマの亜種で全身の毛が白い希少なクマだ。先住民の物語では、地球が氷河期だった時代を忘れないために森にいるのがこのスピリットベアなのだと半藤さんは説明する。
こんな間近でスピリットベアを見られることもある
先住民たちは、この神聖なクマが狩られないように、その存在をひた隠しにしてきた。家族の食卓でも話題にしなかったという。
だが、産業伐採による森林破壊の危機に直面したとき、スピリットベアの棲む森を守るためには、むしろその存在を明らかにする必要があると先住民たちは考えを変えた。
観光などを通してスピリットベアの存在を知ってもらうことで、多くの野生動物が生息する世界最大級の温帯雨林の保護に成功したのだ。
こうした経緯から、サケが川を遡上する季節に先住民が主体となり、ごく少人数でガイドツアーをしているそうだ。
このツアーに参加した半藤さんによると、スピリットベアがサケを捕りに川に出てくるのを待つあいだに、カケスやオオカミ、ウミカワウソ、ハクトウワシなども現れた。東京での生活であれば、待ち時間はイライラしがちだが、ここでは特別な時間だったという。
スピリットベアも、待っているあいだに顔を何度か見せてくれた。クロクマとの遭遇を避けるスピリットベアが、たまたま鉢合わせになってしまった母クロクマに追いかけられるシーンまであった。先住民の手引きで「自然体のクマ世界」にお邪魔させてもらっている気分だったという。
日本では考えられないようなこうした体験も、カナダ人と一緒ならわりと自然にできてしまう。それがまさに「自然体の、カナダ」なのかもしれない。
【提供】カナダ観光局
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