先の衆議院選挙で衆議院の議席を失った「オール沖縄」勢力。RBCでは、かつて翁長雄志前沖縄県知事の “右腕” として勢力の旗揚げに尽力した安慶田光男元副知事にインタビュー。現状をどう見ているのか聞きました。「オール沖縄」の行方を考えます。
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かつて、沖縄政界の勢力図を塗り替えた巨大なうねり、「オール沖縄」―
しかし先月行われた衆院選では全敗。すべての議席を自民党の公認候補に渡す結果になりました。
普天間基地の辺野古移設阻止をはじめとする「建白書」の理念に基づき、保守と革新、そして経済界が手を取り合った「オール沖縄」は12年前、翁長雄志知事を誕生させます。
保革の ”調整役” として尽力した安慶田氏は、当時をこう振り返ります。
■県民 “共通のテーマ” のもと生まれたオール沖縄
安慶田光男 元副知事:
「その時その時の社会背景というのが大きく作用していると私は思う。県民が同じように、基地問題だけではなくて、「これはいかん」と感じるような共通テーマがあったと。例えば、教科書問題とか、オスプレイ配備の問題とか」
沖縄戦における住民の集団自決に日本軍の強制、関与があったとする記述の削除・修正を求めた歴史教科書検定問題をはじめ、2007年からのわずか5年間で10万人規模の県民大会が3度開催されるなど、国に対する県民の怒りが、時代の潮流となっていました。
その後に誕生した翁長県政は、辺野古移設問題をめぐり国と対峙。
そんな中で安慶田氏は、“政府とのパイプ役” として交渉の最前線に立ちます。菅官房長官(当時)とのやり取りでは、“ある私案” を示していたと明かします。
■「辺野古を埋め立てたらそれを…」
安慶田光男 元副知事:
「(辺野古沖を)埋め立てたらそれを県有地にしてくれと。県有地にしたら我々はもう騒がんと。20年国に貸すから、その後は沖縄県の北部の空港にしたいと。そしたら菅さん、『よし分かった』と言っていたんだよ。『お、できるな』と思っているうちに、安倍総理が(辞任後に)死んで、菅総理になって、もう消えたんだよ」
2017年、教員採用試験の介入問題で、安慶田氏は副知事を辞任。さらにその翌年には、「オール沖縄」の象徴だった翁長知事が亡くなります。
