(CNN) オランダの教会で、伝説のフランス人銃士ダルタニャンのものと思われる遺骨が発見された。ダルタニャンの死から3世紀以上を経て、英雄の最後の安息地をめぐる謎が解明される可能性がある。
地元の考古学者ウィム・ダイクマン氏が26日にCNNに語ったところによると、骨格は、オランダ南部マーストリヒトにある聖ピーター・ポール教会の祭壇前の墓に埋葬された状態で発見された。骨格とともに、マスケット銃の銃弾と1660年に鋳造された小さな銅貨も見つかったという。
こうした物的証拠は、ダルタニャンの本名がシャルル・ド・バツカステルモールで、1673年のフランス軍によるマーストリヒト包囲戦の最中にマスケット銃の弾でのどを撃たれて死亡したとする歴史記録と一致している。
ダルタニャンはその後、フランスの作家アレクサンドル・デュマが1844年に発表した小説「三銃士」で不朽の存在となり、現代では映画やテレビシリーズにも登場している。

1948年の映画「三銃士」でダルタニャンを演じたジーン・ケリー/Silver Screen Collection/Moviepix/Getty Images
ダイクマン氏はCNNに対し、約25年前にダルタニャンの研究を専門とするフランスの歴史家オディール・ボルダ氏と出会って以来、この教会で発掘調査を行えるよう教会関係者に求め続けてきたと語った。
ボルダ氏は長年、忠実な従者の埋葬にルイ14世が自ら立ち会えるよう、ダルタニャンの遺体はフランスへ運ばれたのではなく、フランス軍の陣営近くに埋葬された可能性が高いと考えていた。
ダイクマン氏は今回の発見に強い自信を見せながらも、できるだけ確実を期すため、ダルタニャンの子孫だという2人と遺骨のDNA鑑定の結果や、遺骨の人物が生まれた地域を明らかにするストロンチウム同位体分析の結果を待っているという。
さらに同教会の助祭ヨス・ファルケ氏によれば、ダルタニャンの死を伝える書簡には、ダルタニャンが神聖な土地に埋葬されたことが記されていた。

遺骨が発見された聖ピーター・ポール教会/Piroschka Van De Wouw/Reuters
ファルケ氏はロイター通信に「祭壇の下以上に神聖な場所はありえない」と語った。「こうした点をすべて踏まえると、もっともらしいように思える。もちろん、まだ確実ではないが」
