■石油備蓄放出 今後のガソリン価格どうなる?
イラン情勢の影響で、日本国内のガソリン価格は、高騰しています。石油の供給不足を受けて今日(3月26日)に政府は石油の国家備蓄を放出しました。
【写真を見る】ガソリン価格 国家備蓄放出でどうなる? 熊本のGS「値下がりへの時間差」 専門家「補助金は〝ただの痛み止め〟根本解決は停戦」
先行して3月16日から放出している民間備蓄とあわせると、国内需要の約45日分が市場に放出されることになります。
昨日(3月25日)発表された、直近のガソリンの平均小売価格は、全国で177.7円。熊本県は185.3円でした。
急激に値上がりした先週からは下がったものの、下げ幅は全国で最も小さい5.3円でした。
この下げ幅について事業者は「高値で仕入れたガソリンの在庫があることから、値下がりには、時間差があるのではないか」と推測します。
肥後石油島崎給油所 山崎智久所長「仕入れの時に確保した分の在庫がまだあるので」
そのため今後、全国平均に近づく可能性があるとしています。では、国家備蓄の放出で価格はどうなるのでしょうか。
■今後は「正直分からない」 いつ分かるかというと…?
肥後石油島崎給油所 山崎智久所長「正直わからないの一言 今より落ち着けばいいかなと」
――いつ分かる?
山崎所長「ホルムズ海峡が完全に開放されたら…というところですかね」
給油に訪れた客は、今回の国家備蓄放出に期待を寄せます。
給油客「価格を下げてもらうとありがたいけど、備蓄も必要だから今ぐらいの価格で維持してもらいたい」
給油客「せっかくこれから行楽の季節にもなるから値下がりは期待したい」
今後のガソリン価格はどうなっていくのか、専門家にも聞きました。
■専門家「来週は今よりもっと」
ニッセイ基礎研究所 上席エコノミスト 上野剛志さん「先週から今週にかけて、ガソリン価格のもとになる原油価格はちょっと上がっているですが、政府はその分も含めてガソリンの補助金を大幅に積み増しているので、来週は今よりももっと下がるのではないか」
上野さん「ただ、170円ピッタリまで下がるかというとわからないところ。高いころに仕入れた在庫の“はけ具合”や輸送の問題など関わってくる」
ただ、補助金はあくまで暫定的な措置で、長期化への懸念はぬぐえないとしています。
上野さん「石油備蓄の放出や今回のガソリン補助金は、あくまでも対症療法にすぎない。ある種、痛み止め。やはり完全に危機が過ぎ去るためには停戦、ホルムズ海峡の通行の正常化が必要」
熊本放送
