海外旅行に出かけたり、外国人と話したりする時に、スマホの翻訳・通訳機能を使うことは、今やごく一般的になっている。僕自身も利用しているが、中国や台湾などを訪れると、現地の人々も通訳アプリを使ってコミュニケーションを取ってくれる場面が多い。スマホによる翻訳・通訳は、すでに広く社会に受け入れられているのだ。

 実際に多く使われているのはGoogle翻訳であり、現在では翻訳アプリの標準的な存在となっている。ところが、実際に使ってみると、意外にストレスを感じることがある。自分一人で試す分にはそれなりに快適だが、現場で使うとレスポンスが遅く感じられるのだ。ジェスチャーで「ちょっと待って」と伝えながら利用している人をよく見かける。

 翻訳・通訳アプリにおいて、何よりも重要なのは速度である。そこで今回は、Kotoba Technologies Japanが提供するスマホアプリ「同時通訳」を紹介する。このアプリは、相手が話し終えるのを待たずに、AIが発話内容を予測して翻訳を先回りして表示するのが特徴だ。実際に試してみるとレスポンスは非常に良く、公式がうたう「最大0.5秒の先読み」という性能も十分に納得できる。遅延は最大でも1秒程度であり、Google翻訳と比べても明らかに使いやすいと感じる。

 なお、今回掲載しているスクリーンショットはiPhoneで撮影したものだが、Androidでも利用可能だ。

今回紹介する翻訳・通訳アプリ「同時通訳」

今回紹介する翻訳・通訳アプリ「同時通訳」

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旅行やセミナーで使える2つの機能

 「同時通訳」には、大きく分けて2つの機能がある。1つ目の「字幕」は、日本語で話した内容を英語のテキストとして表示するなど、翻訳した文字を表示する機能だ。もう1つは「ライブ翻訳」で、相手が話した内容をテキストで表示するだけでなく、音声として再生する機能を備えている。

こちらは字幕作成機能。日本語で話した内容が英語のテキストとして表示される

こちらは字幕作成機能。日本語で話した内容が英語のテキストとして表示される

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ライブ翻訳機能でも画面はほぼ同じだが、英語の音声も再生される。発音は、なかなか自然だ

ライブ翻訳機能でも画面はほぼ同じだが、英語の音声も再生される。発音は、なかなか自然だ

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 音声はスマホのスピーカーから再生することもできるが、レスポンスが速いため、相手が話している最中に翻訳音声が流れることもある。そのため、音声を再生する場合はイヤホンで聞いた方が混乱しにくいだろう。この機能は、旅行先などで相手の顔を見ながら内容を理解したい場面に適している。

 しばらく使ってみた印象として、このアプリは双方向の会話よりも、片方向の情報伝達に向いていると感じた。相手の話している内容を理解する際には非常に役立つ。また、自分が言いたいことを伝えるのも簡単だ。しかし、同時に双方向でやり取りする機能はないので、会話を続けるには言語を切り替えながら使う必要がある。旅行中にガイドの説明を理解したり、セミナーを聴講したりする場面では特に有効だろう。

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