高知大学は2026年3月3日・4日の2日間、研究開発を通じて未来の価値を共創することを目的としたイベント「Kochi Open Innovation Days」を開催しました。

■Day 1:水産業・農業科学共創施設の開所式及び研究拠点を紹介するキャンパスツアー

 初日(Day 1)は、第一部として新たに整備した「水産業・農業科学共創施設」の開所式を挙行し、第二部として地域・産業界・行政・教育機関の関係者らに本学の様々な研究拠点を紹介するキャンパスツアーを実施しました。

 第一部の開所式には、文部科学省、愛媛大学、高知県内自治体、施設関係企業など、本学関係者を含め約130名が出席。本学受田浩之学長による式辞の後、文部科学省の平野博紀拠点形成・地域振興室長、高知県の濵田省司知事(代読:濱田憲司産業振興推進部総括副部長)、愛媛大学の仁科弘重学長により祝辞をいただきました。

 水産業・農業科学共創施設(鉄骨造3階建、延床面積816㎡)は、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」(提案大学:愛媛大学、連携大学:高知大学)により整備され、本格稼働を開始しました。今後、本施設を活用し、愛媛大学とともに、我が国の持続的食料生産システムを目指してまいります。西南四国において水産養殖、施設農業等に係る卓越した研究に取り組み、組織対組織型の共同研究による社会実装、大学発ベンチャーの創出を推進する本学にとって、同施設は先端研究・技術開発の重要な拠点となります。

 第二部のキャンパスツアーでは、水産業・農業科学共創施設の内覧会に続き、新設した水産生物飼育研究施設(鉄骨造1階建、延床面積:573.5㎡)の水槽設備を、海洋コア国際研究所では世界中の掘削プロジェクトで採取された貴重なコア試料を公開。また、IoP共創センター及び暖地フィールドサイエンス教育研究センターでは先端技術を使って栽培したナスや希少種・土佐あかうしの試食を交えたツアーを行いました。研究者や学生との交流を通じて、100名を超える参加者の方々に、本学の研究拠点を実際に見て知っていただく貴重な機会となりました。

水産業・農業科学共創施設のテープカットの様子【左から】 本学 深田施設長、本学 本家理事・副学長、
高知県 濱田副部長、本学 受田学長、文部科学省 平野室長、愛媛大学 仁科学長、本学 石塚副学長

  

新設された水産業・農業科学共創施設

■Day 2:i³Kキックオフシンポジウム

 2日目(Day 2)は大学本部のある朝倉キャンパスに場所を移し、「i³K(高知大学イノベーション&ソーシャルインパクト・イニシアティブ(呼称:アイキューブケー))キックオフシンポジウム」を開催しました。

 本学では、令和8年度より新組織「i³K」を設置し、研究の深化と研究成果の社会実装をこれまで以上に積極的かつ戦略的に全学的に推進いたします。今回の組織改編により、基礎研究から社会実装までを一気通貫に実行する体制を始動させるとともに、研究開発力を最大化する基盤環境やイノベーション研究特区を整備していきます。

 本シンポジウムはi³Kの始動を宣言するキックオフとして学内教職員を対象に実施。約200名の教職員が参加しました。講演会では、まず、岡山大学の佐藤法仁副理事・副学長・上級URAより岡山大学の組織、制度改革の事例を紹介いただき研究大学としての可能性をご講演いただきました。続いて、テクノネットワーク四国(四国TLO)の井上博之代表取締役社長からは技術移転と産学連携が描く未来についてご講演。さらに、本学の平岡雅規教授からは「しまんと海藻エコイノベーション共創拠点」プロジェクトの具体的な取り組みを紹介しました。ポスターセッションでは、本学研究者らによる140件ものポスターの展示があり、参加者の間で活発な意見交換が行われました。講演者からの刺激的なお話を受け、教職員が次なるイノベーションへの意欲を新たにするなど、新組織の船出にふさわしい熱気に包まれたシンポジウムとなりました。

■受田浩之学長からのコメント

Kochi Open Innovation Daysは、未来の価値を共に創り出すことを目的として開催いたしました。

新設した水産業・農業科学共創施設をはじめとする本学の研究拠点は、単なる研究成果(アウトプット)の発信地に留まりません。そこから社会変革という実質的な価値(アウトカム)を次々と生み出していく、その強い決意を新たにしました。

新組織「i³K」は、本学の研究推進体制を根本から変える大きな挑戦です。基礎研究から社会実装までを一気通貫で実行する組織としてイノベーション創出を加速させます。

会場を埋め尽くした140を超えるポスター発表と、部局を超えた熱気あふれる議論を目の当たりにし、本学の研究力の底堅さと可能性を確信しました。特色ある研究大学として、高知から世界へ、そして未来へと大きく羽ばたいてまいります。

熱気あふれるポスターセッション会場の様子

▼本件に関する問い合わせ先
高知大学広報・校友課広報係
TEL:088-844-8643
FAX:088-844-8033
メール:kh13@kochi-u.ac.jp

【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/