京都府立桂高等学校(京都市西京区)
京都府立桂高等学校植物クリエイト科園芸ビジネス科のグループがGREEN×EXPO 2027 日本政府苑にて、未来咲きガーデンを制作します。
同グループのガーデンテーマは「未来へつなぐ!~古都の絶滅危惧種と環境を肥料で守る~」、課題研究テーマは「絶滅危惧種の生息域外保全における循環肥料の利用研究」です。日本の美意識と自然観を軸とし、「和」をテーマに、古来より日本人の暮らしに根ざしてきたフジバカマやキクタニギクを取り入れることで、訪れた人々にどこか懐かしく、心やすらぐ風景の提供を目指します。(取材:令和8年2月)

令和7年度グループメンバーのみなさん
生徒後方の花壇で「本年3月から未来咲きガーデンの試作を開始しています」
フジバカマとキクタニギクの植物組織培養による苗生産
古くから京都に自生するフジバカマとキクタニギクが絶滅危惧種となっています。同校では、これらの生息域外保全活動を行っています。
ガーデン制作では、京都で採取された野生種のフジバカマとキクタニギクを植物組織培養によって大量増殖し、苗を生産します。

フジバカマの植物組織培養

キクタニギクの順化
循環肥料MAP栽培の生育調査
下水汚泥資源の肥料利用の拡大が注目されています。下水処理で発生する汚泥から「MAP法」と呼ばれる技術で取り出した「再生りん」。汚泥にはりんが豊富に含まれるため、そこにマグネシウムを添加することで、「MAP(Magnesium Ammonium Phosphate:りん酸マグネシウムアンモニウム)」として回収することができます。
同校では、第2回みどり戦略学生チャレンジにおいて、TAFS第2研究群芝研究班が「汚泥再生リン「MAP」を活用したミニトマト栽培におけるN₂O抑制施用技術の確立と普及活動による国内資源への転換」の取組で大臣官房長賞を受賞する等、従来からMAPの活用について継続して研究しています。
ガーデン制作においては、フジバカマやキクタニギク等を用いて、自然環境下での循環肥料MAP栽培の生育調査に取り組みます。

MAP栽培と化成肥料栽培の生育を比較しています

MAP法で取り出した再生りん
思いや技術を後輩に継いでいきたい
意見交換では、生徒たちから「せっかく選ばれたので学校代表として全力で取り組みたい」「ガーデン制作と課題研究の両立は大変だが頑張りたい」「GREEN×EXPO 2027の会期中は、自分たちではなく次世代が担うので、後輩たちに思いや技術を継いでいきたい」といった意気込みが語られました。

フジバカマとキクタニギクをあしらった竹
「印象的な存在として竹をガーデンの装飾に採用しました」

意見交換
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