徳川美術館(名古屋市東区)で、NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」が4月18日から開催されます。
2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」は、「彼が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた豊臣秀長の目線で、戦国時代をダイナミックに描く物語です。
本展ではドラマと連動し、これまであまり光の当たることがなかった秀長の人となり、兄・秀吉の天下一統を支えた数々の功績を貴重な歴史資料から読み解いていきます。兄弟が仕えた織田信長、臣従させた大大名・徳川家康、家臣として重用した黒田官兵衛、藤堂高虎など名だたる武将たち、文化面のブレーンとなった千利休、豊臣家の最期を見届けた家族の高台院らゆかりの品々が揃います。「内々の儀は利休、公儀の事は秀長」という秀長の言葉からは、秀吉の補佐役としての秀長の強い自負が感じられ、兄弟が強い絆と揺るぎない信頼関係で結ばれていたことがうかがえます。
卓越した内政・外交手腕と誰からも愛されるキャラクターで群雄割拠の時代を乗り切る秀長の姿は、現代の私たちにとっても、示唆に富むものです。武と智をそなえ、策と対話で道を切り拓いた最強のNo.2秀長の生き様を、ぜひご覧ください。
大和郡山市指定文化財 豊臣秀長像(部分) 天明8年(1788) 奈良・春岳院蔵(前期)
NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」
会場:徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
(愛知県名古屋市東区徳川町1017)
会期:2026年4月18日(土)~6月14日(日)
前期日程:4月18日(土)~5月17日(日)
後期日程:5月19日(火)~6月14日(日)
開館時間:10:00~17:00 (最終入館は16:30)
休館日:月曜日 ※G.W(5/2~6)は休まず開館、5/7は休館
料金:一般 2,000円 大学生・高校生 1,200円
※中学生以下無料
※オンラインチケットは3/17販売開始
※障がい者の方と付き添い1名様は手帳のご提示で200円割引
アクセス:
JR中央本線「大曽根」駅下車、南口より徒歩8分
市バス・名鉄バス 基幹2系統「徳川園新出来」下車、徒歩
名古屋観光ルートバスメーグル 「徳川園・徳川美術館・蓬左文庫」下車すぐ
詳細は、徳川美術館公式サイトまで。
国宝2点、重要文化財31点が登場
本展の4つのみどころ
①兄を支えた名ネゴシエーター、秀長の知られざる素顔に迫る
本展覧会の主人公である秀長の肖像画をはじめ、温厚で実務に長けた人柄がにじみ出る書状、秀長所用と唯一特定できる茶入など、希少な秀長関連の文化財が揃います。
巡回展の第1会場となる徳川美術館(名古屋)では、秀長の菩提寺である春岳院および大光院に伝わる秀長の肖像画を前後期に分けて公開します。国宝2点、重要文化財31点の公開は3つの巡回会場の中で最多となり、質・量ともに充実した展示内容となっています。
さらに、出展作品140点のうち50点は名古屋会場限定公開であり、小早川家文書を通じて四国攻めを紹介するなど、秀長の武将としての活躍に焦点を当てた構成が大きな見どころです。秀長という人物の実像をより深く知ることができる、見逃せない会場となっています。
重要文化財 豊臣秀吉像 桃山~江戸時代 17世紀 京都・高台寺蔵(前期)
大和郡山市指定文化財 豊臣秀長像 天明8年(1788) 奈良・春岳院蔵(前期)
愛知県指定文化財 豊臣秀吉像 慶長5年(1600)賛 愛知・妙興寺蔵(後期)
豊臣秀長像 文禄2年(1593)賛 京都・大光院蔵(後期)
②天下一統のサクセスストーリー、兄弟の絆をひもとく資料が満載
中国攻めから小田原攻め、天下取りの象徴・聚楽第、城主としての国づくり、そして病床の日々・・・。数々の合戦図屏風や貴重な歴史文書を通し、戦国の世を変えた豊臣兄弟の足跡をたどります。
(左)大坂城跡出土瓦 16世紀 大阪市教育委員会蔵 (右)郡山城跡出土瓦 16世紀 奈良・大和郡山市蔵
聚楽第図屏風(部分)桃山時代 16世紀 東京・三井記念美術館蔵(後期)
③秀長を支えた家臣団に注目
尾張中村の百姓から大和大納言にまでのぼりつめた秀長を支えたのは、藤堂高虎、桑山重晴、横浜一庵ら有能な家臣団でした。彼らの武功を象徴する遺品や主君の事績を伝える文書から、豊臣政権の実像に迫ります。
三重県指定文化財 唐冠形兜 桃山時代 16世紀 藤堂高虎所用 三重・伊賀市蔵
④華麗な能装束に茶の湯の逸品、豊臣家ゆかりの工芸品も
肩衝茶入 銘 薬師院 中国・南宋~元時代 13~14世紀 豊臣秀長ほか所用 兵庫・香雪美術館蔵
豊臣兄弟が愛した能楽と茶の湯、華麗な調度など、桃山から江戸初期にかけて花開いた文化を紹介します。「名物 南泉一文字」をはじめとする徳川美術館が誇る刀剣コレクションはもちろんのこと、「名物 鯰尾藤四郎」が大坂夏の陣で焼損する以前の姿が描かれた刀絵図も必見です。
重要文化財 刀 無銘 一文字 名物 南泉一文字 鎌倉時代 13世紀 豊臣秀吉・豊臣秀頼・徳川家康ほか所持 徳川美術館蔵 (後期)
音声ガイドナビゲーターは、仲野太賀さん!
大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公・豊臣秀長を演じる仲野太賀さんが、本展音声ガイドのナビゲーターをつとめます。アナウンサーの渡邊あゆみさんのナレーションを織り交ぜながら、兄弟で成し遂げた天下一統の軌跡をたどります。

豊臣秀吉の天下統一を影で支え、「最強のナンバー2」として名高い弟・秀長。本展は、大河ドラマの世界観と共鳴しながら、これまで主役として語られることの少なかった彼の知られざる功績と実像に迫る貴重な機会です。兄弟が生まれ育った地である名古屋・徳川美術館からスタートするこの巡回展では、菩提寺に伝わる肖像画やゆかりの茶道具など、名古屋会場でしか見ることのできない限定作品も多数公開されます。国宝・重要文化財を含む圧倒的なボリュームの歴史資料が一堂に会する様子は、まさに歴史ファン必見。兄弟の固い絆が紡いだ戦国サクセスストーリーの舞台裏を、ぜひその目で確かめてみてください。(美術展ナビ)
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