
UKロックに浸る リビングのようなガレージ|最高のガレージ THE BEST GARAGE
好きなモノだけを詰め込んだ宝箱、最高のガレージ。
ガレージってなんだろう? 車を保管する場所、趣味部屋の一種。否、己の生き様を表す場所だ。何に憧れ、何を大切にしてきたのか。そのすべてがガレージに詰まっている。
(※その他の写真は【関連画像】を参照)
※この記事は2025年10月号に掲載されたものです。
■北米スタイルのガレージに英国への夢が満ちあふれる
●豐田さん
レコードジャケットが白フレームにスタイリッシュに映える。
北米の田舎町の邸宅を思わせるようなガレージ内。棟の部分に穿たれた採光窓から差す光が、小屋裏の木組みをほのかに照らし出している。
オーナーの豐田さんがおもむろにスイッチを作動させるや、木組みのシャッターが徐々に上向きに巻き取られていく。ほの暗い内部に直射ではない午後の陽光が柔らかく入り込み包蔵する「夢」を照らし出してくれる。
ここは千葉県某所。丘陵地帯の一隅の新興住宅街。大手通信会社に勤務していた豐田さんは30歳でこの地に居を定め、20年前にこのガレージを作り上げた。
愛犬のキューちゃんと。愛車・ロータスの魅力は「軽さ」。安定した走りのボルボも所有。
定年退職後の現在はここで悠々自適な生活を送る。クルマにバイクにレコードと、これまでの人生で豐田さんが出合い入れ込んだ多彩な趣味が込められたガレージ。
外光に映え鮮やかに照らされるのはイギリスのスポーツカーメーカー「ロータス・カーズ」が提供する「ロータス」。
「ロータスは何といっても軽さが魅力です。コーナー部分でもぶれたりしない」と説く豐田さんの現在の愛車は、じつは3代目。

英国の牧草地帯をそのまま映したような深緑色にして流線形の車体は、テントのタープをアレンジした天蓋に守られて、広葉樹フローリング仕立ての床に収まる。
視線を奥に移せばデアゴスティーニの大型バイクプラモデル。壁面は英米風のロゴを切り出したステッカーが快く配置される。
さてこのガレージを平面図に起こすならば、正方形の内部屋、それを包み込むL型フローリング床部分となる。ロータスが収まるのはこのL字型の外郭。
正方形の内部屋とを仕切るのは豐田さんが自身で組み上げた6段の棚。通信販売の品だが、まさに豐田さんの趣味に合致したかのごとき設定。
曲はやはりレコードに限る。クラッシュのアルバムは、3種をすべて購入。
白フレームの棚は一つの枠のサイズが35㎝四方ほど。つまりレコードジャケットのサイズよりすこしばかり大きいのだ。
だから棚は本棚として趣味の音楽雑誌を立て並べ、ビートルズの「リボルバー」はじめレコードジャケットを立てかければ、スタイリッシュな雰囲気に統一される。
「中学一年のときでしたが、初めてビートルズを聞いて衝撃を受けましたね。それから洋楽、とくにイギリスのポップスにハマりました。ローリング・ストーンズ、あるいはザ・クラッシュ……。同じ曲でもジャケットには違いがある。だからすべて揃えてコレクションに加えています」
ジョージハリスンのレコードセットは占めて20万円。
レコード壁の内側は、靴を脱いで上がる正方形の小部屋。壁を彩るのは透明ケースに収められたスポーツカーのミニチュア。これもデアゴスティーニによるアメリカ車のプラモデルだ。
バイクに高級外車、あるいは洋楽レコードと、まさに70年代以降の「男の夢」が満ちあふれるガレージ。「ドクター・フィールグッド」のレコードをかけ、豐田さんは20年来愛用のギターを爪弾く。
高校時代はバンドを組んでいた豐田さん。所有するギターは3本。いずれも20年来愛用の品。レコードに合わせ爪弾く。
若い頃の趣味はツーリング。箱根や那須で温泉を楽しんだ。
小部屋の壁を覆いつくすのは、ミニカーのコレクション。
■名盤『アビイ・ロード』バージョンごとの違い
アルバム「アビイ・ロード」は時代ごとに3つのバージョンがある。それぞれ音質が微妙に異なる。
小部屋の棚はすべてビートルズの名盤「アビイ・ロード」。

●MY RULES
①北米産の木材で統一する
②愛車「ロータス」が映える空間に
③英国ポップス愛を散りばめる
●GARAGE DATA
広さ/57.97㎡
使用年数/20年
趣味/音楽、輸入車、ミニカー
文/角田陽一 撮影/池田光徳 取材協力/ジェイスタイルガレージ
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