奈良公園の鹿が19キロ離れた東大阪市に出現!生駒山を越えた”神の使い”の大移動 なぜ居心地の良い奈良公園を離れるのか 背景には増える観光客のある行動も 2026年03月18日

奈良の“シンボル”といえば、1300年以上の歴史をもつ鹿。神の使い“神鹿(しんろく)”として大切にされてきた存在が今、奈良公園の外へ、そして奈良県の外へと大移動を始めています。

 

■「50年以上住んでますが、初めてです」

 

■バスを止めた6頭の群れ、奈良公園から10キロ以上

 

■生駒の山を越えて、大阪へ

取材班は鹿の行方を追って奈良県生駒市へ。

住民への聞き込みを続けると、「閉店したスーパー付近で1頭を見た」という情報が。さらに近くのパン屋の店員が決定的な証言をしてくれました。

【店員】「先週の火曜日に、もう1人のパートさんがレジしたはって、『鹿が通った!』って言ったんで、みんなで慌てて見に行きました。ここの前を通り過ぎていった。6頭」

取材班が入手した動画には、優雅に道路を整列して横断する6頭の姿。

撮影日時は3月10日の午前9時ごろ、帝塚山の動画からおよそ2時間後のことです。

「どこから来たん」…動画を撮影した人の声が思わず漏れています。

店員によると「石切の方に行ったという情報が2人ぐらい聞いてはるみたい」とのこと。

鹿たちは生駒山を越え、奈良公園からおよそ20キロ離れた東大阪市・石切へと向かったとみられます。

 

■「そこの公園!」東大阪・石切でも痕跡を発見

 

■「過密になってきてる。はじかれる鹿が増えてる」

 

■天然記念物が「管轄外」に出てしまったら

一度増えた鹿の頭数を管理することは、非常に難しいとも中西副会長は指摘します。

【奈良の鹿愛護会 中西康博副会長】「遠いとこまで行っちゃった鹿とかは、我々の管轄外にはなるんですけど、でも天然記念物なんすよね。奈良市にいる間はまだ。許可なく保護管理行為ができない。なんとかこの形でお互いがギリギリのとこで踏みとどまってくれたら」

天然記念物という法的な立場があるがゆえに、勝手に捕獲することも管理することもできない。愛護会の”管轄”は奈良市内に限られるため、大阪まで来てしまった鹿に対しては、ほとんど手が出せないというのが現実です。

 

(関西テレビ「newsランナー」2026年3月17日放送)