
イカ天、チーズの麺ミックス(1710円) (写図説明)
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公開日:2026年3月20日 6:26更新日:2026年3月20日 6:44
[胃心地いいね](871)広島お好み焼き54 嘉手納町嘉手納19の1
カン、カンとヘラで手際良く具材を重ねていく音が心地いい。嘉手納町の「広島お好み焼き54(ごうよん)」は、広島市の有名店で修業した北海道出身の佐藤貴彦さん(50)と嘉手納生まれ広島育ちの妻美那子さん(46)が営んで4年目になる。広島出身の筆者もおいしさのあまり黙々と食べ進めた本場の味が、客の胃袋をつかんで離さない。

イカ天、チーズの麺ミックス(1710円) (写図説明)
お薦めを頼むと出てきたのは、そばとうどんの麺が一緒に味わえる「イカ天、チーズの麺ミックス」(1710円)。ミックスは広島では定番で、店によって「ちゃんぽん」と言われるそう。濃厚なチーズの味をうどんが和らげる絶妙なバランスが美味。女性なら3、4人でシェアできるボリュームがある。
40歳で広島市の会社を辞めた佐藤さんは、大好きな広島お好み焼きを美那子さんと50軒以上食べ歩いた。その中で「ここのソースを使いたい」とほれ込んだのが「みっちゃん総本店」。親の介護で北海道に帰った時期を挟んで6年間修業を積んで認められ、同店のソースを使用する。

広島お好み焼き54の佐藤貴彦さん(左)、美那子さん夫妻。カウンターは鉄板の上で熱々のまま食べることもできる=5日、嘉手納町嘉手納
「いつかは、きれいな海が見える場所で店を」とたどり着いたのが沖縄だった。嘉手納にルーツのある美那子さんの親戚らの協力もあり、現店舗の開業が実現した。
客層は6、7割が県内の広島出身者や学業、仕事で広島に在住歴のある人たち。観光で沖縄を訪れた広島県人も立ち寄る。その人たちが「おいしいよ」と仲間を連れて再訪するのだという。
店名の54は、五つと四つのかすり模様に「いつ(五)の世(四)までも末永く幸せに」との意味が込められているミンサー織が由来。「お好み焼きで人をつなぎたい」。佐藤さんの思い通りに、店は日に日に忙しさを増している。

広島お好み焼き54
(中部報道部・勝浦大輔)=金曜日掲載
【お店データ】営業時間は午前11時~午後1時半、午後5~9時。日曜定休、平日不定休。電話098(956)7788
