
住宅地の下落率 全国最大 5年連続、和歌山県内公示地価
和歌山県は17日、1月1日時点の県内公示地価を発表した。昨年比の平均変動率は住宅地で0・6%、商業地で0・1%下落した。いずれも下落は35年連続で、特に住宅地の下落率は5年連続で全国最大となった。
住宅地111地点、商業地61地点を調査し、このうち昨年以前から継続して調べている住宅地107地点、商業地59地点の動向を見た。
住宅地で上昇したのは、交通利便性が高かったり、津波被害の心配が少なかったりする23地点(昨年比2地点減)で、内訳は和歌山市10地点、上富田町3地点、田辺市と白浜町が各2地点、串本町、那智勝浦町、有田川町、海南市、岩出市、紀の川市の各1地点。
このうち、変動率が最も高かったのは、周囲の分譲地価格相場が上昇基調にある「岩出市金池荒神151番19」の1・3%。1平方メートル当たり3万8300円で500円上がった。
2番目に高かったのは「上富田町南紀の台19―28」で1・1%。400円上がり3万5600円となった。津波の心配の少ない高台にあり、大規模商業施設が進出したことなどが要因とみられるという。
下落は67地点(5地点減)、横ばいは17地点(5地点増)だった。
一方、商業地の上昇は26地点(1地点増)で、和歌山市23地点、岩出市、橋本市、白浜町の各1地点だった。最高上昇率は「和歌山市紀三井寺南前浜621番1」の2・7%。3千円上がり11万5千円となった。紀南では「白浜町浜通り3742番24外」が0・2%上昇。100円上がり6万4100円となった。このほか、下落は27地点(2地点減)、横ばいは6地点(1地点増)だった。
全国でみると、住宅地の県内平均変動率は高い方から数えて47番目。商業地は昨年と同じ39番目だった。全国平均は住宅地で2・1%、商業地で4・3%の上昇だった。
調査の県代表幹事を務める不動産鑑定士の美濃部元秀さんは、特に住宅地の変動率が5年連続で全国最下位となった要因として、人口減少や少子高齢化、空き家率が高いこと、経済状況、自然災害の懸念、国土軸から離れていることなどを挙げている。
県内最高価格地点は、住宅地が「和歌山市美園町2丁目80番」で17万8千円。JR和歌山駅や商業施設に近く、マンションやホテル用地の需要が活発で、10年連続で最高となった。
商業地の最高は「和歌山市友田町5丁目50番外」で46万円。JR和歌山駅前の地点で、27年連続最高となった。
