公開日時 2026年03月17日 11:28更新日時 2026年03月17日 11:30
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抗議活動の中止に伴い、米軍キャンプ・シュワブ前のテントに掲げられたのぼりを撤去する市民ら=17日午前9時48分、名護市辺野古
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琉球新報社
沖縄県名護市辺野古の沖合で高波によって船舶が転覆し、高校生を含む2人が亡くなった事故を受け、新基地建設工事の断念を訴え、米軍キャンプ・シュワブ(名護市)のゲート前で連日実施されている抗議活動は17日、中止となった。
沖縄平和運動センターの関係者は取材に対して「犠牲者への哀悼を表するためだ」と説明した。
事故を受け、辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議は17日午後、今後の抗議活動のあり方について那覇市内で協議する見通し。
事故から一夜明けた17日午前、船が出航した辺野古漁港では事故の犠牲者を弔う人の姿があった。
午前8時に辺野古漁港を訪れた30代男性は、陸揚げされた船の前で、お菓子と飲み物を供え、手を合わせた。「若い子どもたちが本来であれば、楽しむべき修学旅行で、こういう悲惨なことが起きてしまった。本当に悔しい」と声を詰まらせた。
男性は海の仕事をしているという。「経験上、昨日の海況であれば、船の安定性を保つためにも人員を減らす。本来であれば出港なんてすべきじゃなかった」と語った。大人数での乗船は高波で船が揺れ、波が戻ると、横転することもあると指摘した。
「本来、子どもを守るべき大人、管理団体や船長が十分に安全管理できていたのか疑問だ。こんなことは、あってはならない」と語気を強めた。
17日は県議会予算委員会で、事故について報告がある予定。議会の開会前に辺野古を訪れた山内末子県議と山里将雄県議は、新聞を手に現場海域を見つめていた。
山内県議は「あってはならない事故だ。これまで十年以上、こういった活動をしながらも事故がなかったことを考えると胸が痛い。船長と女子高校生の冥福を祈り、乗船していた高校生の心のケアもしないといけない」と話した。同日中にも、玉城デニー知事を支える県議会与党の代表者会議を開催する考えを示した。
山里県議は「亡くなった生徒の親御さんの心境を思うといたたまれない。本当に言葉が見つからない。これから県議会の中でもいろいろと議論されると思う」と語った。
