ヨーロッパ企画と下北沢の映画館・トリウッドがタッグを組んだ「ドロステのはてで僕ら」「リバー、流れないでよ」に続くオリジナル長編映画となる本作は、上田監督が下北沢にある実在のビル「シェルボ下北沢」と、その2階に入るトリウッドに“あて書き”をして生み出した「下北沢ギミックコメディ」だ。上田監督の分身ともいうべき劇作家のマドカ役には伊藤万理華、バンドマンのカズマ役には井之脇海が扮しており、ドラマ「時をかけるな、恋人たち」、舞台「リプリー、あいにくの宇宙ね」に続く上田作品への出演となる。

 今回解禁されたポスタービジュアルは、「映画に観られてた。」というキャッチコピーとともに、トリウッドの座席で映画を観る2人を、さらに巨大な2人がスクリーンの向こう側から見つめているというもの。“だまし絵”や“ドロステ効果”を彷彿とさせるユニークなデザインになっており、映画監督としても活躍するグラフィックデザイナーの東かほりが手がけた。

 あわせて特報映像では「ドロステのはてで僕ら」などで監督を務めた山口淳太がディレクションを担当した。青春映画のような冒頭から下北沢の日常が描かれる一方で、カズマの「えっ、なにこの映画?」というセリフを機に、半グレの姿や劇場内での発砲など不穏なシーンも映し出される。

 また、主題歌はAnalogfish × mooolsによる「Heisei Imokempi Ondo」に決定。左右のチャンネルで別々のバンドが演奏するという異例の録音手法がとられており、本作の全貌を読み解くヒントが隠されているという。劇中音楽はヨーロッパ企画の本公演も支える青木慶則が担当した。

 作品の全貌がまだ明らかにならない中、日本での公開に先駆け、世界三大ファンタスティック映画祭の一つであるブリュッセル・ファンタスティック映画祭でのワールドプレミア(4月5日開催)をはじめ、台北金馬ファンタスティック映画祭、ブラジルのファンタスポア映画祭への選出も決定している。