[12日 ロイター] – 石油輸送の戦略的要衝であるホルムズ海峡の周辺海域で商船がイランによるものとみられる攻撃で損傷する被害が相次いでいる。イランがホルムズ海峡に機雷十数個を設置したとの情報が流れる中、同国軍報道官は11日に同海峡は「間違いなく」同国の管理下にあると述べた。海運業界はホルムズ海峡での護衛を米海軍に求めている。しかし、関係筋によると、米軍は現時点ではリスクが大き過ぎるとして要請に応じていない。
11日夜にはイラク領海で燃料タンカー2隻が炎上し乗組員1人が死亡した。イラク当局はタンカーが爆発物を積んだイランのボートに攻撃されたと発表した。
数時間後、さらに3隻がペルシャ湾で攻撃を受けた。イランのイスラム革命防衛隊がそのうちの1隻について攻撃を認めた。
また英海事機関は12日、アラブ首長国連邦(UAE)のジュベル・アリの北35カイリで、コンテナ船に未確認の投射物が衝突したと報告した。

ホルムズ海峡近くの湾内を航行するタンカー。3月11日撮影。REUTERS
ホルムズ海峡は事実上封鎖され、世界の原油価格は2022年以来の高水準に上昇している。
海運業界筋によると、米海軍は海運・石油業界の関係者と定期的に意見交換しており、業界側はホルムズ海峡通過のためにほぼ毎日護衛を要請してきた。しかし、軍は当面は護衛を提供できないとの立場で、攻撃リスクが低下した段階で初めて可能になるとの説明しているという。
イラク国営通信は、イラク港湾公社幹部の話として、襲撃を受けて同国の石油積出港が全面的に操業を停止したと報じた。一方、商業港は稼働を続けている。
インドの関係筋は12日、イランがインド船籍のタンカーに対し、ホルムズ海峡の通過を許可する方針だと述べた。ただ国外のイラン関係筋は、合意成立を否定した。インドは世界3位の石油消費国で原油輸入の40%はホルムズ海峡を経由している。
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